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先行きどうなるか考えても、わからないというのが正直なところです。しまうまぴょんさんのような考え方も一つの指針になるでしょう。おっしゃるように、環境技術で世界をリードできるならば、日本の地位は経済的にも精神的にも向上すると思います。そのためには、日本の政治や経済の在り方が変わる必要があると思います。どのように変わらなければならないのか、そこがまさにこれからの国民的合意を形成しなければならないところですし、政治的な指導力が発揮されなければならないところでもあると思います。実は僕が日本の将来をそう明るくはないと考えているのは、この政治的指導力がない(あるいは発揮できるような土壌がない)ところを悲観的に見ているからです。
日本の地位は、一時期のピークからどんどん下がってきました。一人当たり国内総生産( GDP)では今や世界18位です。GDPが高いことが必ずしも幸福を意味しないのですが、それでは今の日本での生活は幸福か? と聞かれると、胸を張って「幸福です」と答えられる人は多くはないでしょう。ちなみにtulipさんが通貨ならユーロと書いておられますが、日本の一人当たりGDPを追い越して行った国はほとんどユーロ圏の国だということも、一つの参考になるかもしれません。
世界的な恐慌が本当に来るのかどうかわかりません。しかし経済が悪くなる、不況になるのはほぼ確実であるように思えます。その不況も結構深刻なものかもしれません。その意味では、自分の資産を守るということも、自分の生活を守るということも大切なことだと思います。
新聞やテレビの情報、日本以外の国から流れてくる情報、ネットに流れる情報を注目しながら、身構えることが必要でしょう。ちなみにこの原稿を書いている世界の株式市場はかなり荒れているようです。禁物は「一喜一憂」、どちらかと言えば、この時期は「一憂一憂」ぐらいの慎重さがいいかもしれません。1週間のジェットコースターのようなサーベイにおつきあいいただき、ありがとうございました。
藤田正美 『ニューズウィーク日本版』元編集主幹 |
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