麻生さん、物言えば唇寒しで、今度はお医者さんに怒られたようですね。米共和党の副大統領候補だったペイリンさんではありませんが、メディアが「今日の失言」を手ぐすね引いて待っているというのは、ほめられたことではありませんね。「考える時間を大切に」というアドバイスがありました。思っていることをそのまま言うと、それが失言になる、ぐらいな気持ちで、まず考えてから発言しましょう。
不景気を肌で感じたことがありますかと問うコメントもありました。麻生さんほど生活感覚を問われている首相は、いないように思います。そんなものないのに、無理するからだと思いますが、漫画好きイコール現実感の欠如という連想が働いているのかもしれません。解散を先送りするようですが、生活感覚や現実感覚のないことがますますはっきりして、支持率も落ちるような気がします。
「方向転換する勇気」を呼びかける意見もありました。これだけ評判の悪い給付金ですから、撤回して、教育や医療、福祉、地方対策などに使うほうが支持率を上げることになるかもしれません。野党も、2兆円あれば私たちならこう使うという政策をもっと示すことが大事かもしれません。
この週の私の結論は、撤回できないのなら、「教育」「福祉」など使い道を国民が選ぶ形での「寄付」の仕組みを給付金に入れるべきだ、というものです。仕事が煩雑になる自治体の職員には申しわけないのですが、給付金で使ってしまうのは「もったいない」と思う国民の理解を得ようとするなら、高額所得者にかぎらず、寄付を呼びかけるのが最善だと思います。
最後に、自民党の議員に尋ねてみたい気がします。この未曾有の危機に対応するのに、麻生首相で大丈夫なのか、という疑問です。1週間、真摯なコメントありがとうございました。