|
今回は、みなさんが経験されているPMS症状と共に、そのPMSと上手くつきあう方法をいろいろとご投稿いただき、ありがとうございました。半身浴、マッサージ、アロマや入浴など、心身ともにリラックスできる方法を取り入れている方が多いようです。また、月経前だけでなく、日頃からヨガなど身体を動かすことでPMSの軽減が図れた、というロッキーサンさんのように、定期的な運動もPMSの軽減に効果があるとも言われております。
PMSと上手くつきあうためには、まずPMSについて理解し、ご自分のPMS症状を分析・認知することが大切だと思います。Menstrual diaryといって、基礎体温と共に、自分の体調やライフスタイルの変化などを数サイクル記録することによってだけでも、周期的に変化する体調への理解が深まり、PMSの症状が軽減する場合もあるとも言われています。月経前につらい症状があったとしても、月経が来れば軽減・軽快するということがMenstrual diaryを通じて確認できれば、それだけでも不必要な身体的・精神的不安感を軽減することができ、セルフコントロールが行いやすくなるのではないでしょうか。
PMSは、自分自身にとってつらい症状だけでなく、その症状により、家族やパートナーなど周囲の方にも何らかの影響を及ぼしてしまう場合もあります。これまでの投稿にもあるように、「イライラして家族に当り散らしてしまう」「子どもについつい言い過ぎてしまう」「攻撃的になる」「悲しくなる」など、さまざまな精神的な症状が現れる場合が多くあります。時には、社会的なトラブルや、人間関係の問題にまで発展してしまうケースもあるようです。そこで、今回は、月経前にみなさんが感じておられる精神面での変化、周囲の方や仕事への影響、そして、それらに対してどう対応なさっているか、また周囲の方の対応など、伺わせてください。
なお、PMS以外によっても、PMSと似たような症状を引き起こす疾患(甲状腺疾患など)もあり、医師による的確な診断が必要となる場合もありますので、注意が必要です。
鈴木美香 医学博士・産婦人科医 |
 |
|