イー・ウーマン藤野英人ファンドで地域振興という発想、好きですか?

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会議番号:2771

ファンドで地域振興という発想、好きですか?

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【開催期間】
2009年07月13日より
2009年07月17日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

藤野英人　レオス・キャピタルワークス　CIO

みなさん。こんにちは。今回は私の目論見通り意見が割れました。とてもうれしいです。なぜならみんなが賛成……

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1日目までに届いている投稿から...

	自立的に地域を運営していく契機 (tetsuokato・東京都・パートナー無・28歳)
私は「ファンドでしか地域振興ができないのでは？」と最近考えています。当該地域に縁のある方々が金を出しあって、自立的に地域を運営していく契機が創れないでしょうか。昔の信金や地方自治体もそのような仕組みだったのではな、と思います。

私は知識不足だからそう思うの？ (kimirie・兵庫県・パートナー無・38歳)

自分が生活する地域がよくなればいいし、同じように投資をするなら、地元がいいように思います。「ファンド＝悪？」そうですか？　信託も株式投資も、ファンドの一種では？　別に悪だと思ってやってないですし、そう言ったことが、地域に帰って来るなら、もっと喜んで投資したいような……。やっぱり、活気がある方がいいし、その為に使われたら、嬉しいと思います。そして、そのために皆がもっともっと、ファンドのこと、そして、それを生かすことに興味を持ち、勉強すればいいのではないかと思います。

意思をもってやる (chi-e・兵庫県・パートナー有・39歳)

私はファンドの定義を、ぼんやりとしか持ってない。その趣旨に賛同する人から広く資金を募って、地域振興をする、と考えたら、賛成。なぜなら、そこに意思があるから。そして、たくさんの人を巻き込む余地を感じるから。ファンドで資金が集まる時点で、その内容にはいくつかのフィルターがかかり、精査されているのではないか？自分が出資したものには、自然と協力、PRしたくなるのではないかなと思う。

	経済には疎いが (ポーチュラカ・福島県・パートナー無・41歳)
ドラマ「ハゲタカ」を見て、いい意味でも悪い意味でもショックを受けました。ものづくりとは全く違う、大きなお金を動かしている世界は、ちょっと気味が悪いとも思います。ですが、人間社会を活性化する潤滑油になりうるとも思うのです。毛嫌いせず、見守ってみたいと思います。

お金がないと出来ないの？ (カバクン・大阪府・パートナー無・41歳)

私は、ファンド自体を悪という気はありませんが、地域振興に果たしてファンドで基金を募る必要があるのかが疑問です。地域振興にお金が必要なのは理解出来ます。何をするにもその地域以外に知って貰わなければならないのですから広告費は必要です。でもそれ以外は、まずお金よりも知恵が重要で、いかに地域に根付いた、そして他の地域には存在しない、ご当地ならではのアイディアを出せるかが勝負では？　それを「まずファンドでの費用の捻出」という発想は順序が逆ではないしょうか？

むしろ「地域振興」がくせもの (モリッシー・茨城県・パートナー無・35歳)

YESかNOか、今もかなり迷います。自分の経験・実感から「地域振興」に関わる人々と「ファンド」に関わる人々では水と油くらい価値基準が異なっていて、そんな人々のコラボがうまく行くのかな、と感じます。また、私はファンドには抵抗がなく“投資”視点で見てしまえばむしろ「地域振興」がくせもの。地元で儲けよう！くらいのスタンスならいいのですが、「愛する故郷を救おう」系の活動だと、ともすれば投資が寄付になってしまいそうで、だったら最初から寄付する方が納得できるような……

ちょっと敬遠 (dokinchn・東京都・パートナー無・39歳)

私の場合、ほんとに大丈夫なのそのファンド！っていうのが本音でしょうね。リスクレベルはどの程度のものなのでしょうか。プラスになる保証はないので、私は多分そのファンドはしないでしょうね。ファンドで地域振興っていう発想が自分にはありません。地域を元気にしたいのはやまやまですが、ちょっと難しいのではないでしょうか。

2日目の円卓会議の議論は...

「公」って「官」だけが担わなければいけないの？

みなさん。こんにちは。今回は私の目論見通り意見が割れました。とてもうれしいです。なぜならみんなが賛成することも、みんなが反対することも議論にならないから面白くないからです。今回の投稿も賛成派も反対派もなるほどと思い、とても勉強になりました。

今回のこの問題を考える際に、一度お話をしたいことがあります。それは「公」と「私」。それから「官」と「民」の話です。「公」のことは「官」がやるというイメージがとても強いと思いますが、必ずしも「公」＝「官」であらねばならないということはありません。「公」＝「民」であってもいいのだということです。でも多くの人は「公」＝「官」であらねばならないし、「公」が「民」がやることを少しいかがわしいと思う気持ちはないでしょうか。

慈恵病院（熊本市）の「こうのとりのゆりかご」をご存知ですか。これは通称「赤ちゃんポスト」と言われています。何らかの事情で養育できない子どもを引き取って、社会で受け入れる仕組みです。これも賛否両論で、とても難しい問題です。私はこの問題をラジオで議論をしていた時に、投稿者やラジオの視聴者からの意見で、「そもそもこのようなことは官でやるべきだ」という意見が多かったのを興味深く思いました。「公」の仕事を「民」でやるのはなんとなく抵抗感があるという人は少なくないと思います。だから「赤ちゃんポスト」も公的な機関がやっていたら少し見え方が違っているかもしれません。

「地域貢献」と「ファンド」を結びつけることに抵抗があることは、「公」のやるべきことに「民」が行うことに対する抵抗感が強いのではないかと思います。それも利益を極大化することが目的である「ファンド」が行うということには特にその違和感を感じるのだと思います。

ということで、一度、整理しなければいけないのは「ファンド」とは何か、ということです。みなさん、ファンドって何でしょうか？　みなさんの考える「ファンド」についてご意見をいただけたらと思います。引き続きそれ以外の投稿も大歓迎です。「地域貢献」と「ファンド」について考えていきましょう。NOの人もどんどん意見を言ってください。今回もみなさまといっしょに考えていきたいと思っています。

藤野英人
レオス・キャピタルワークス　CIO


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