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今週のテーマ会議番号:2869
「子ども暴力最多」、あなたの実感と合いますか?
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5日目/5日間
働く人の円卓会議
2位
【開催期間】
2009年12月07日より
2009年12月11日まで
円卓会議とは

古荘純一
プロフィール
このテーマの議長
古荘純一 青山学院大学教授、小児精神科医
円卓会議議長一覧
毅然とした対応は、子どもに何らかの問題が存在すると気づくこと、諸機関と連携をとる必要性を確認するとい……
議長コメントを全文読む
4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes ストレス社会の中での防衛が大切 (ぷり-む・神奈川県・パートナー無・44歳)
ストレスが子どもの社会でも発生し、且つ家庭では親の抱えるストレスが子どもにも影響を与えているのが現代社会の状況なのではないでしょうか。大人は自分とそして子どもについても、ガス抜きをいかにするかを精神の健康の為に重要視する時ではないかと考えます。又、暴力に対するゼロトレランスの対策に賛成します。因果応報との言葉があるように、行なった事に対しては正当な結果がでる、悪い事をすれば悪い結果に、又その逆もある事を示さないと、やさしさや善意だけでの解決は難しいとと思います。

yes 具体的なプログラムと予防法 (しましまあっこ・北海道・パートナー無・39歳)
刑務所が発達や知的障害の二次的障害であろう罪に再犯防止プログラムをせずに出所させるように、学校も暴力行為をした生徒さんを、停学、何度も同じことを繰り返す場合には自主退学させる。暴力行為を矯正するプログラムを、刑務官も教員も学んでいないのが現状では?「毅然とした対応」というより、再犯防止プログラムの構築と、乳幼児を持つ親にTVやゲーム等メディア漬けの影響について、科学的かつ具体的に伝えることも含め、精神的にも肉体的にも暴力のない家庭づくりに国が本腰を入れて欲しいです。

yes 叩いたら、叩いていた (yummin・長野県・パートナー無・37歳)
娘(小1)ができていたことができなくなることがある。テーブルに腰かけた娘。口では効果がないので、手の甲で頬を叩いた。その後「どうして、できたことができない子」になったかを話した。ママとゆっくりお話したいのに、できなくて寂しかった、学校の友達とうまく言ってないと告白した。学童で友達ともめた際、友達のことを叩いたと告白してきた。私の関心が娘に向いていないことで、寂しくなり、私が娘を叩いたことで友人を叩いた娘。反省しきりである。

yes わが家は愛情が足りなかったのか (yumana・福岡県・パートナー有・43歳)
娘(小学生)が時々感情のコントロールができなくなって、私に暴力を振るうことがあります。その原因は些細なことだったり、周りはそう思わなくても本人は重要と思っていることだったり。古荘先生の「幼少期に親の愛情を充分に受けられず……」という文章にショックを受けました。娘もそうなのかと。娘はストレスをうまく解消できないタイプのようです。昔と今は子どもの置かれている環境が違いすぎて、どうしてそうなるのかわかりません。娘の心を軽くする方策を自問自答の日々です。

no あまり実感はないですが (ぶうぶう・新潟県・パートナー有・43歳)
私の住む地区は新潟県内でも田舎ですので、子どもの暴力行為等は、あまり聞きません。ですが、全国的には深刻な問題のようです。暴力行為の原因はいろいろ複雑そうですが、行為そのものは、大人が毅然とした態度で接するべきだと思います。と同時に子どもの話を良く聞き、様子を良く知ることが大切だと思います。そこから、大切にされているな!と子どもが実感すれば改善されると思います。時間はかかりますが、根気良く対処したいですね。

no 暴力を「根治」する対応を (ハルミン・東京都・パートナー有・33歳)
我が子はまだ乳児で今はただ世話をして可愛がるだけの日々ですが、この会議を読み「子育ての難しさ」をあらためて感じています。「毅然とした対応」については、高校生以上ならともかく、まだ不安定な中学生以下では逆効果と私は考えます。その場では権威で暴力が減っても、目の届かない所では暴力を振るうまま大人になってしまうのでは? 文科省は件数把握だけではなく、個別のケースを教師だけでなく医師や心理の専門家チームで体系的に分析して、学校での心理サポート導入等に繋げてほしい。

no 根本の解決策は (kopanda・東京都・パートナー有・39歳)
子どもの暴力は、自分の気持ちをうまく表現できず口より先に手が出てしまう行為と思います。また、相手の気持ちに思いが馳せられない未熟さからもあると思います。暴力に罰を与えるより、自分の感じたこと言いたいことを言葉にし相手に伝える力をつけさせてあげたいです。あとは愛情と思いますが、教師が問題児童に愛情をかけても効果が出るまで忍耐がいるでしょう。罰が手っ取り早いですが、根本の解決策と思いません。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
子どもにメッセージが伝わり再発防止につながるのか
毅然とした対応は、子どもに何らかの問題が存在すると気づくこと、諸機関と連携をとる必要性を確認するという点では評価出来るかもしれません。重要なことは、子どもたちにそのメッセージが伝わり、行動修正・再発防止につながっていくのかということです。昨日、暴力行為の加害者の背景要因として3つあげましたが、最初の2つ、すなわち精神障害のある子ども・家庭では虐待の被害者の場合、メッセージが伝わるとは思えません。それ以外の要因においても、指導する立場からの評価しかなされていません。子どもにメッセージが伝わったかどうかは、暴力行為が生じた実態およびその後の経過について慎重に検討されるべきです。

ちなみに、アメリカでゼロトレランスを教育界に取り入れたのはクリントン政権の時です。クリントン大統領が研修生との間に「不適切な関係」を認めた事件がありました。「不適切」という言葉は優位な立場にある者が、その力を背景に権力を行使する関係性の問題を示す意味で使用されています。毅然とした対応も、子どもにメッセージが伝わらなければ「不適切な対応」になりかねません。私は、暴力をおこす子どもは、「被害者意識を持っている」、「自尊感情が低い」、「親の家庭教育がなされていない」、「状況把握能力に偏りがある」などの特徴を推測しています。それを確認するには、実態を把握することが不可欠です。

報告書を見ますと、まだまだ教育機関内での指導が中心であると思われます。上記の仮説を検証するには、事例検討と必要があれば知能検査などいくつかの検査が必要です。しかしながら、学校に部外者が乗り込んで調査を要求することは極めて困難です。あくまで学校関係者がその必要性を認識し提案することが必要です。一方、警察や児童相談所に対応を委ねることが、毅然とした対応と受け取られるかもしれません。

しかし警察や児童相談所扱いになった場合、個人情報の保護の観点から、詳細な内容は開示されません。そうすると学校関係者や、他分野の専門家である医療、心理、保健職の人々は真相を知る機会がなく、再発防止には役立たないと言えるのではないでしょうか。“ハルミン”さんのご指摘のように、関連職種が参加し事例検討を行う必要性があると考えています。

“yumana”さん“yummin”さんがご自身の子どもとの関係を述べられていますが、子どもにどのようなメッセージが伝わっているのか、専門家を含めた第三者に確認することも重要です。メッセージを受け取る子ども側に上述の「状況把握能力の偏り」や「被害者意識」があると思えることも少なくありません。親が悪いと一方的に悩んだり責めたりすることは早計ですね。

今回文科省の報告では、暴力増加、いじめ減少という結果でした。今回ふれていない内容についても、また機会があれば皆さんのご意見をおうかがい出来ればと思います。1週間おつきあいいただきありがとうございました。

古荘純一
青山学院大学教授、小児精神科医
古荘純一


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