能力主義におけるお歳暮

いやあ、すごい。「お歳暮は贈らない派」がますます増えていますね。
Sajiさんの「上司へのお歳暮は何だかイヤラシイ感じがする。自分がもらっても引いてしまう」というのはわかる気がします。たしかに、上司へのお歳暮は「高度成長期時代の古きよき習慣」で、今の職場は能力重視だから、上司へ贈り物をすることが直接的なご機嫌とりのように映るのかもしれませんね。「お歳暮」＝「ビジネス面における利害関係」というイメージが強いのでしょうか。

Puririnさんのように「会社関係では誰にも贈っていないけれど、自分から進んで交友を深めている方、家族や親しくしている友人には贈っている」という投稿を拝見して、投げかけが「上司にお歳暮を贈りますか」になっているから、圧倒的に「No」が多いのかなとも思いました。昨日ご紹介したAGFの調査でも、お歳暮の贈り先の上位は、「両親（52.1％）」「親戚（37.5％）」「上司（28.5％）」「兄弟」「友人・知人」（ともに26.4％）となっていますから、職場関係よりも、もっと個人的なつきあいの中にお歳暮の習慣は残っているのかもしれませんね。

わたしの個人的なイメージでは、お歳暮の送り先で真っ先に思いつくのは、お仲人さんとか子どもの習い事の先生といった相手。血縁関係や友人ほどは親しくないけれど、社会生活を営むうえで「折り目正しいお付き合い」を必要とされるような微妙な距離感の相手といえばいいでしょうか。そういう方には、クリスマスやバースデープレゼントのようにリボンがついたオリジナルのギフトより、やっぱりハムやコーヒー、ビールといったお歳暮の定番をバラや、白地に赤の模様が入った包み紙にのしをつけて差し上げるのがぴったりくる感じがします。でも、両親とか親戚みたいに親しい人には、いったいお歳暮としてどんなものを贈っているのでしょう。また、上司にお歳暮をしていない人は、たとえばバレンタインデーなど、別の機会にコミュニケーションをとったりしているのでしょうか。教えてください。