

わが社のオープンな査定の仕方(UML・北海道・既婚・40歳)
前年より成果が上がっていればアップ、成果がなければ現状維持、成果が落ちていればダウンでいいと思います。自分では成果が出たと思っていても回りの人々が出ていないと思っている場合は、残念ながら成果は出ていないということだと思います。ただ組織が大きくなると評価するのが大変ですよね。だからいろいろと査定するためのマニュアルや基準が必要になってくるのだと思います。要は査定という仕事を楽(手抜き)にするために。しかし、この基準が実は相当厄介な問題を起こしてしまうのではないでしょうか?
わたしの会社は責任と権限を持っているリーダー1名に5名以下のメンバー、という組織を作り、年度末に計画通り事業を達成できたかを、全員で全員をオープンな場で査定しています。マニュアルを使用するよりはるかに的確な査定になっているとみんなが実感しています。実は人を査定するということは、組織造りにとってすごく大切なことなのに、案外軽く受け止めている経営者の方が多いなと感じることがあります。利益の源泉なのに……。とにかく評価をできるだけ正しく公平に決めて細かくできれば、定期昇給の有無という問題自体なくなるような気がします。査定している時、ふと裁判官にでもなっているような気持ちになることがあります。ストレスも感じますし、難しい問題です。
能力給に乗らないと生き残れない時代(イスタンブール)
本来は会社の業績がよければ社員へ還元、悪ければ還元なしが当然だと思います。また個人的に貢献度が大きければ給与アップ、悪ければダウンすべきではないでしょうか? 厳しいけれど、能力給にもうまく乗っていかなければ生き残っていけない。そうしなければ従来のように「仕事をしなくても長くいれば給与を上げてもらう」人々が台頭し、それらの負担で会社がつぶれていくのではないでしょうか?
人事コスト削減のための言い訳に思える(timtum)
「定期昇給」とは「成果主義・能力主義」の反対語、という意味と理解した上で、YESです。しかし、「成果・能力主義」は、経験上もそうですし、マスコミにも散々書かれていますが、正しい評価が行われていないため機能していないのが実態です。アメリカの調査ですら、上司は成果ではなく好き嫌いで部下を評価する、という結果が出ており、ましてや日本では……です。結局「成果・能力主義」とは、人事コスト削減のための会社にとっての都合のいい言い訳ですし、「定期昇給の廃止」も同じです。ただ、仕事をしてないあの人が昇給、昇格している! と怒ることがなくなるだけでも、「定期昇給の廃止」には意味があるのかも、と思う今日このごろです。

仕事の内容によっても違ってくる(あるばーと・神奈川・既婚・36歳)
ベースとしては定期昇給は必要だと思います。企業(社会)から得られた賃金は、いわゆる社会の再生産の要素があると考えるからです。一般的に、子どもを持つ労働者は養育の義務があり、そのために多大な資金を投じるわけです。成果主義による評価・処遇というスタンスに反対はしませんが、年を取ればそれなりに仕事の内容も変化させざるを得ず、たとえば若年層に有利な土俵で比較するのはどうかと思います。人的資源の管理はさまざまな側面から実施すべきですが、その企業の事業内容、さらに細分化された仕事内容によって変化するものですから、処遇する側にとってはとても難しい永遠の課題だと思います。
もらえない立場の人に対する会社の責任は?(ろくはる・39歳)
過去、組合に参加していた時期があります。参加している人の中には明らかに仕事に対する情熱を感じられない人がいるのですが、そういった人に限って会議の席で「権利」を振りかざし、会社や経済の状況を考えずに要望だけ言う。逆に、真面目に地味に仕事をしている人は何も言わないという状況を見て、がっかりしたものです。そんな中で昇給要望額を決めるのですから、定期昇給に対して査定をするべきだと思ったのも事実です。しかし定期昇給がなくなるということになると話は別だと思います。人間には能力の差があります。定昇がなくなった場合、もらえない立場の人はどうなるのでしょうか? 会社の社会的責任の中にはそういった部分も含まれると思います。正直言って10年前の自分にこういった考えはありませんでした。
今できることは節約して貯金すること(かこにゃん)
夫の会社は今のところ能力給と年齢給(定期昇給部分)のニ本立てです。将来的にはすべて能力給となると思いますが、やり繰りする立場からすれば、毎月の収入だけは下がることなく安定してほしいと思います。将来のために今できることといえば、節約をして貯金することぐらいです。

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