早期発見

今日の投稿の中には「早期発見」の代表とも言える方からのご意見がありました。手術内容などはわかりませんが、1泊2日で手術、退院できたとありましたから、おそらく子宮本体の摘出はしていないのではないでしょうか。ガンが発見された部分をレーザーで焼くくらいの手術ですんだのだと思います。これがもし、その時に検査を受けずに一年間放っておいたら、もちろんガンは発見されたでしょうが、進行して簡単な手術では済まなかったはずです。

子宮ガンには大きく分けて、頚部ガンと体部ガンがあります。頚部ガンのほうは子宮の入り口にできるもので、体部ガンは子宮の奥にできるガンです。早く見つけて、早く処置すれば、子宮ガンになっていたとしても子宮そのものは摘出せずにすみます。このうち、頚部ガンについては、その原因の一つに「パピロマウィルス」の感染があると言われています。これは性感染症の一つです。ご存知ですか？　さて、子宮ガンのシグナルと言われる不正出血は、正常な細胞の組織がガンによって壊されて起こるものです。つまり、細胞が破壊されるまで放ってあるということは、それはだいぶガンの進行が進んでいるということで、発見する時期としてはけっして早いとは言えません。たしかに不正出血があったからイコール、「ガン」ということでは、もちろんありません。ホルモンバランスが崩れた時などにもありますが、ガンの可能性もあるのです。

中には、妊娠を機に産婦人科に行き、検査を受けたところ、ガンが発見されるというケースもあります。その時には子どもを産むか、産まないかという選択を迫られるわけです。妊娠期間が33週〜34週目くらいになって、出産してもなんとかトラブルが防ぐことができるだろうというところまで妊娠を継続し、その後、帝王切開で子どもを産み、お母さんはすぐに子宮ガンの手術を受けるという人もいます。

今日は早期発見の大切さについて話をしましたが、早期発見よりも大切なことは、まず自分の体をいたわるということ。予防医学が大切なのです。医学技術は進んだ、と言われています。たしかに診断技術については、昔に比べればある程度、向上したと言えるでしょう。でも治療については、目覚しい進歩を遂げているか、と言われたら難しい面もあります。