
モスクワの現地校に子どもを通わせました(ミツチ・東京・パートナー無・43歳)
意見はYesですが、Noでもあります。以前の、親のステータスで名門私立校をお受験していた風潮が、今、インターナショナルスクール熱になったのであればNoです。わたしはモスクワに住んでいたときに、子どもを現地校へ通わせ、帰国後もロシア大使館の付属学校へ中学卒業まで通わせました。今の時代、英語はできて当たり前で、プラスもう一言語、そして専門性があることが重要だと思います。また、「国際的」の定義は、英語をペラペラとしゃべることではなく、自分の価値観や習慣と違うものを理解する力だと考えています。
日本のようにホモジニアスな国では、違う価値観や習慣に出会うことができず、それゆえゼロベース思考ができない大人になりやすいと思います。そういう意味では、ロシア語と日本語のバイリンガルに育ち、かつ英語の理解力も持つわたしの子どもたちは、はっきりと意見を言います。彼らは、日本以外の価値観や習慣も経験しましたし、アドバンテージがあります。実際、日本の高校へ入って、自分たち自身が非日本人学校へ通ったありがたみを感じているようです。また、周囲の日本人のお友達にも発想や習慣の異なるわたしの子どもたちが刺激になっているようです。もし、ロシアへ行くことがなかったら、横浜の中国人学校でも韓国人学校に入れていたかもしれません。
お金と時間があれば、こんな教育をしたい(binko・大阪・パートナー有・40歳)
お金と時間があったら、行かせたいです。今は、貧乏暇なしの生活ですので、とてもではないけど。理想では、わたしは英語ができないので、そこのスクールでしっかり英語を教えてもらって、家では、国語である日本語をしっかり教える。そのためには、わたしは働かないで家にいて、日本語の勉強を指導し、最低中学3年レベルまでの漢字などを教える。日本の文部省の基準にこだわらず、世界を相手に教育させるのです。私立大学なら受け入れてくれる所もあるし、別に海外の大学へ入学したっていいはず。しかし、これを成し遂げるには、まずは金銭面で相当のものがいるのでできない。

日本人としての核を持った国際人になってほしいから(るいちゃん・宮城・パートナー無・39歳)
もし子どもがいたならば、やはり日本の教育を受けさせたいと思います。というのも、「日本人」としての核をしっかり持った「国際人」になってほしいからです。わたしは、以前は流暢な発音やバイリンガルという言葉に過剰なコンプレックスを持っていました。子どもにはこんな苦労をさせないよう、インターナショナルスクールに、などと考えたこともありました。けれどもあるとき、本当に大切なのは発音ではなく、発言の中身だということを痛感したのです。それ以来、コンプレックスはなくなり、むしろ堂々と世界を渡り歩ける日本人になりたいと意識するようになりました。まだ小さいうちは日本語で日本の伝統を身に付ける。英語(外国語)はその後、しかもある程度、子ども本人の意思を確認してからでもいいのではないかと思います。
インターナショナルスクールにも優れた点はたくさんあります。日本の教育制度もベストとは言い切れません。けれども、日本と世界を結ぶ真の国際人となるためには、小さい頃に抽象的思考能力という核を日本語で形成しておく必要があると思います。
母国語で読む・書く・話すことが大事(りんべる・イギリス・パートナー有)
わたし自身、父の転勤でニューヨーク郊外の現地小学校に4年ほど通った経験があります。帰国後も英語力の維持向上に励んだため、現在は米語・英語を両方使いこなしています。しかし、なんといっても日本語力は大事です。帰国後、大学の学部まで日本の教育を選んだのは、やはり母国語できちんと読む・書く・話すことができるようになりたかったからです。では、子どもには?と聞かれると難しいのですが、日本の学校にも良い点もたくさんありますし(基礎学力は落ちているといえども、世界的には好成績です)、家計のこともありますから、公立学校に入れ、なるべく英語に触れる環境を作ってあげたいと思います。
品性がなければ、語学に長けていても駄目(ときたまご)
中学生になって英語の勉強を始めたとき、高校生になって留学をしたとき、大学生になって第二外国語を学び始めたとき、真っ先に感じたのは、母国語で適切に表現できる能力でした。小説を味わう現在の国語などではなく、論理的思考を手助けするものとしての適切な表現です。インタナショナルスクールで最も注目されているのは語学ですよね。品性をきちんと身に付けず、語学に長けているだけでは、会話がつまらないものになります。何カ国語も話せる知り合いが周囲に多くいます。その中である人は他人の悪口を言うとき、わざと本人が知らない言語を用いて悪口を言います。正直、ウンザリしています。早く、語学そのものはステイタスではないという認識が広まってほしいと願っています。
大丈夫! 高校からでも英語は身に付きます!(Piglet・東京・パートナー有・27歳)
わたしは小学校低学年の3年間と高校3年間をオーストラリアで過ごしました。帰国して約10年経った今でも、英語はそこそこ話せます。確かに、英語を身に付ける一番の手段は、毎日ネイティブスピーカーの英語に触れ、積極的に英語を話す環境に入ることだとは思いますが、その分、日本語に触れる機会が減ってしまうため、会話レベルの日本語しか身に付かなくなるのではないかと思います。
また、将来日本を軸に世界で活躍したい、というのであれば、日本社会とはどういうものか、日本の常識とは何かを知った上で英語を身に付けたほうがいいのではないかと思います。わたしの職場にもずっと海外で過ごした社員がいますが、英語はできても、常識が欠けている部分があり、時々、上司が驚くような行動をとっています。少なくとも義務教育は日本の学校に通い、高校から海外に留学するなど、ある程度個人が形成されてから、英語社会に入っていったほうがいいと思います。大丈夫! 高校生からでも英語はバッチリ身につきます!!