

理想の世界は原作にある(taz)
『指輪物語』は、英語版をずっと前に読んだことがありました。興味があったので、映画になるとどんなものかと行きました。ところが、やっぱり映画は、人の心の中あるいは頭の中での想像を超えることはなく、近づけたいという気持ちはわかるけど、その中途半端さに悲しくなりました。やっぱり本を読む方が、自分の理想の世界に行くことができるのでいいですよねぇ。
細かい人物描写(ゆみぃ・山梨・未婚・26歳)
原作を先に読むと、自分のイメージが先行するので、後で映画を観るとがっかりすることが多いです。『冷静と情熱のあいだ』は、映画を観てから原作を読んだのですが、映画ではわからなかった、あおい(ケリー・チャン)の心の動きがよくわかりました。映画では、男性側の視点からしか物事を見ていなかったと思います。映画は、映像を提供してくれるため、その土地や周囲の風景を見ることができますが、心の動きなど、人に関することは、原作の方が細かく描写されているので理解しやすいし、人物に関して自分でどこまでも想像できるので、原作の方がおもしろいと思います。

単純に、観て楽しみたい(muneo)
映画の原作本を手に取ることは、まずないです。余計な知識を詰め込んで、頭でっかちになるよりも、その場で単純に驚いたり、感動したり、つまんなくてがっかりしたりするほうが好き。洋画のゴシック・ホラーとかは、なぜそこまで悪魔を恐れたりするのか理解できなかったりするので、原作というより、文化や宗教観(聖書など)を知っておいたほうが、おもしろいかなとは思うけど。

『セブン・イヤーズ・イン・チベット』(アポロ)
原作を読んだ時、猛烈にこの小説に書かれた、あのヒマラヤの峰をわたしも仰いでみたいと思ったものでした。それだけ自然の美しさに心をうたれた作者の気持ちがこめられた本でした。映画では、原作とはかなり内容が異なった印象を受けたのですが、原作を読んで生まれた願いを叶えてくれたのが映画でした。原作と映画と両方あって良かったと、心からそう思えた作品でした。
『アメリ』は映画の方が(carpfan・東京・既婚・41歳)
最近話題の『アメリ』は、映画の方が面白かったです。コミカルな面がよく出て楽しめました。映画の後、原作を読みましたが、映像で感じたウィットを、字面から頭の中に思い浮かべるのには限界がありました。『ハリーポッターと賢者の石』は、箒のスピード感が映像ならではでした。ただ、両親のいないハリーの哀しみは、原作を読んでこそ胸に迫ると思いました。
違うメディアのそれぞれの良さ(yonohei)
たしかに、原作のほうが描写も細かくて、ストーリーとして面白いというものもあるけど、映画には、あの大きなスクリーンで観る迫力がある。だから、映画化されたものでも、まったく原作のままじゃないもののほうが面白い。本と映画って違うメディアだから、それぞれの良さを楽しみたい。
監督の力量(ヤギ)
原作は、そもそも名作だからこそ映画化されることが多いわけだけれど、それを元にして制作された映画も名作になるとは限らないのは当たり前なわけだし……。漫画の場合も、原作がいくら名作でもアニメにするとたいてい駄作になったりしますよね。名作と言われるだけの原作を産み出すことのできた、一人の天才的な原作者の力量に、普通の映画やアニメの制作者の力量が追いつかなくてもしょうがないような。それでも原作を超えるほどの作品に仕上げたとしたら、それは監督の力量がずば抜けているのでは。宮崎駿の『ルパン状ュタ、。ル、茖リフセテオト螂ウ・ハ・戮里茲Δ法・001年宇宙の旅』はたしか、原作と映画が同時進行だったとか。テーマ曲を背景に、惑星の向こうに太陽が昇るオープニングは名シーンですよね。原作があろうとなかろうと、監督のキューブリックの力量だと思います。
マンガのドラマ映像化は無念(らいす)
先に出会った方に情が移るのではないかと思います。感銘を受けた原作本には、その人それぞれの映像や想いがあふれています。なので、映画がそれに勝てるとは到底思えません。しかし、最近のアニメ技術はすばらしいものがあり、アニメ化に関しては文句はあまりありません。でも、マンガの映像(とくに連ドラ)化、あれだけはやめてほしいです。好きな作品がどんどんドラマ化されてゆく……。映画より身近なわたしの悩みでした。
戦争ものは映像による説得力がすごい(checcoli)
『プライベート・ライアン』を観ましたが、大変衝撃的でした。映画公開後に、原作を本屋でちらっと立ち読みしたところ、やはり映像にはかなわない描写で、リアルさがあまり伝わってきませんでした。想像を超える内容の戦争ものなどは、映像化してこそテーマが伝わると思います。個人的には、コメディや恋愛ものは原作を読んで楽しむだけでも十分なので、あまり観に行きません。
中学生の時ハマった『風と共に去りぬ』(まどりん)
この歳までくると、原作に優る映画に出会うことはほとんどないですね。小6の娘でさえ『ハリーポッターと賢者の石』はショートカットにしか思えず、「本と全然違う」とこぼしていました。ただ『風と共に去りぬ』を中2の時に観て夢中になり、原作を父から勧められました。最初に観た映像が灼きついて、原作を何度読み返しても映画のまま思い出されましたが、それがあこがれで魅力たっぷりでした。与えられる映像が想像できる精一杯の知識を超えていたから。できない話だけど、この年齢で同じ映画を原作から入って、その後で観たら、どんな感想を持つかなとふと思いました。
原作を先に読む主義でしたが(Sisly・33歳)
今までは基本的に原作を読んで、予習してから(?)映画を観に行くほうでした。原作のほうがやっぱりよかったなぁ、と思うことが多かったような気がします。でも、なぜか『ハリー・ポッターと賢者の石』だけは本を読まずに出かけていって、とても楽しんで帰ってきました。このシリーズは、映画が完結してから原作を読もうかなと思っています。今、興味を持って映画の公開を待っているのは、宮部みゆきさんの『模倣犯』です。主演のタレントさんはどこまでいけるんだろうか、と心配しています。
料理を目で楽しめた!(ソノコ)
古いけど『バベットの晩餐会』は食材の迫力がすごくて面白かったです。ジビエを絞めたり、キノコを取ってきたりするのが魔法使いみたいでワクワク! 素材の荒々しい触感や匂いなどを感じて、普段の料理とは違う新鮮な体験(?)でした。主人公の小屋の台所が薄暗いのもリアルでしたね。読んでいませんが、小説でこれを描写したら訳注がいっぱい付きそうな気がするし、想像力で補うには、わたしの文化背景から遠くてムリという気がします。『ハリーポッターと賢者の石』は小3息子が「本当に飛ぶんだね! 」と素直に感動していました。目で見ることができた=本当なんだ、という原始人的感動にはこっちが感動です。これでこそ観せた甲斐があったというものです。脱線しますが「吹き替えの方が面白かった映画」の去年ナンバーワンは『ハート・オブ・ウーマン』でした。普通の吹き替えは、英語と同じところで笑わせてくれなかったりしますが、これは観比べても絶対笑えます。

企業・官公庁がewomanリーダーズの声を求めています。一人ひとりの声をカタチにして、企業・官公庁に伝える。それがイー・ウーマンとewomanリーダーズの活動です。ぜひ登録を!
詳細と登録

現在進行中のテーマはこれ! 今すぐご参加を!