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2004/4/19(月) - 2004/4/23(金)
4日め

テーマイラク日本人人質事件に思うこと、ありますか?

今日のポイント

3人の人質は無事解放。事件がわたしたちに投げ掛けたものとは?

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凡例
キャスター
弘中百合子
弘中百合子 『ロゼッタストーン』

テレビで、高遠さんが家族に支えられるようにして、帰郷している様子が報道されていました。かなり弱っているのに、それでも深々とおじぎをしている姿に胸が痛くなりました。ボランティアを志す人は、感受性豊かな人……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

行動を把握する機関を設けてほしい(ぶたごろう・愛知・パートナー有・29歳)

一概にNGOの方々の行動を無謀と非難することはできないと思います。必要としているイラクの方がいることは事実であり、必要がなければ、行かなかったのだから。ただ、危険な場所へ行くのであれば、その行動(所在)を逐一把握する機関を設けるべきであり、必要に応じて、たとえば拉致だけでなく急病やけがなどにも対応できるようにしないといけないのではと感じました。

北朝鮮による拉致問題を優先に(kuniwaka2001・神奈川・パートナー有・32歳)

今回の一件で、本当にいろいろなことを考えました。ここで人質になった人たちは自らイラクに入ったのだからという「自己責任論」が出てきていますが、わたしは彼らの活動に敬意を表します。ただし、今後はもっとよく周囲の状況も踏まえて活動していただきたいと思っています。ただ、これだけの騒ぎになってしまい、日本中が揺れました。個人的には北朝鮮による拉致問題を優先に取り組んでいってほしい時なのに、と思います。

フランスで報道に接して(veronique・フランス・パートナー無・30歳)

フランスでの報道を完全にフォローしているとはいえないのですが、その他の国で人質の家族がテレビに映ったのは、処刑されてしまったイタリア人の家族だけだったと思います。戻ってきた人質は誰しもみな冷静にインタビューに応じていて、自己責任という議論は起こっていないように感じます。

その一方で、日本人の人質事件がかなり大きく取り上げられていたのに強い印象を受けました。とくに人質の家族の方が訴えかける様子や、若者がデモに参加する様子が報道されていました。一般の人たちが動揺を感情的に表現しているのとは裏腹に、記者会見している首相や大臣の表情はどれも石のように動かず、これでは日本国家としての意見やビジョンは何も伝わらないなと感じたのを覚えています。

フランスでは政治家はもっとマスメディアに直接登場して意見をはっきり述べますし、自己表現が得意です。政治家ばかりでなく、一般人のわたしたちも市民社会の一人として、今回のような自らの身に関わるような事件に遭遇した場合に、感情的にではなく論理的にかつ雄弁に相手を説得する術を学ぶべきだと今回の事件を通して感じました。

禍根を残さないように処理してほしい(はるたいママ)

自己責任ももちろん問われるべきだと思いますが、それにしても家族への嫌がらせの電話やファックスでの抗議、には驚きました。「家族を焼き殺す」と言われた家族の心痛や叫びを、そういう形で非難し、嫌がらせをするような人の人間性を疑います。声を荒げる家族に不快感を覚えたとしても、そのような幼稚な行動をとる人が複数いる、というところに日本の心の教育のなさ、稚拙さを感じます。北海道知事の「自己責任の問題は、事件解決の後。それまでは解放に向けて支援する」という言葉に共感しました。今考えなくてはいけないのは、聖職者協会に対する礼を欠いているのではないか、という批判にどう答えるか、なのではないかと思います。二人がさらに解放されて、今のところすべて解決ですが、またどのような事件に日本人が巻き込まれるかわかりません。そのときに、このことが禍根を残さないように処理してほしいと思います。

人質の方々はスケープゴート?(MANAMI・東京・パートナー有・40歳)

この事件に対し、「自己責任」ということが言われているようですが、とんでもないと思います。理由はどうあれ海外にいる国民が危機に陥った時、この国のトップは、「救出のために全力を傾ける」ということも家族を力づけることもできないという現実をつきつけられ、情けなかったです。自衛隊を派遣した表向きの理由である「復興支援」をよりイラクの人々に歓迎される形で行っていたボランティアの人たちへの嫉妬や、政府が国民に知らせたくないような現状を報道するかもしれないジャーナリストへの嫌悪感があのような形で出たのでしょうか。

政治家たちの、人質になった人たちへの攻撃を見ていると、彼らを自分たちの落ち度を覆い隠すためのスケープゴートにしようとしているように思えます。いざという時に国民を助けようとしない政府を信頼することができません。自衛隊を在外邦人の保護のための派遣できるようにしようという動きも強いですが、この政府が本当に自衛隊の武力を国民を助けるために使おうとするのでしょうか。政府に迎合する国民しか助けないのだとしたら、とても民主主義国家とは言えないと思います。

ボランティアをバックアップすることを考える(黒糖パン・関東・パートナー有・30歳)

人質にされた方々に対し「政情不安のイラクに出向くなんて、身勝手で危機管理がなっていない」など、非難する意見を多く耳にしますが、あの方々のこれまでの取り組みを評価する意見はなかなか耳にすることがありません。しかし、多くのイラクの人々が日本人に対して好意的なのは、自ら危険を冒してもイラクに出向き、ボランティア活動を行うなどする人達がいるおかげではないでしょうか。日本の国際化がますます進む中、国際化において重要なのはさまざまな文化の人々が互いを理解することであり、そのためにNGOの方々が大きな役割を果たしています。その点には一切目を向けず、トラブルが起きたときだけ「いい迷惑」と言わんばかりに自己責任を主張する風潮には、憤りを覚えます。政府は「危険地域には行くな」のことなかれ主義に終わるのではなく、危機管理の面においてボランティアをバックアップすれば、もう少しうまく行くのではないでしょうか。

自衛隊派遣は人道目的は通用していない(mimayuri・滋賀・パートナー有・56歳)

5人の日本人の人質が無事解放され本当によかったと思います。残念なのは人質家族への嫌がらせなど、人質となった方たち、その家族への非難が相次いだこと。イラクで彼らが人質となった原因が自衛隊派遣であることは明白です。どんな理由にせよ外国で人質に取られた日本人を救出するのは日本政府の仕事である上、今回は政府が行った自衛隊派遣が原因ですから、政府が人質救出に全力を尽くすべきなのは当然のこと。これまでイラクの人々は日本人に対して友好的でしたが、今回の自衛隊派遣でアメリカの片割れ、とみなされることになったようです。自衛隊派遣は人道目的、というのはイラクではほとんど通用していないようですね。

見る側の成熟も必要だと感じた(Duck・千葉・パートナー無・29歳)

「わたしたちは所詮メディアに写されているものしか知りえない」ということを強く感じた一週間でした。特にご家族のメディアへの露出は、もちろんご当人の希望もあったとは思いますが、心中察すればとても理性的ではいられない状況の彼らの一部始終を映し出すことが、解決のためにも、家族と当事者の方を守るためにも、最善だったとは思えません。また、人質の方の、解放直後のまだ日本の状況すらわかっていない状態でのインタビューをくり返し映し出すことにも違和感を覚えました。わたし自身、3人の発言一つ、表情一つで彼らを見定めようとしていることに気付いて、怖くなりやめました。結局あれは事実ではなく、メディアが切り取ったメッセージなのですから。メディアの側だけでなく、見る側の成熟も必要だとつくづく感じた事件でした。

根本の解決がなければ、事件はまた繰り返される(たまきち・パートナー有・31歳)

自己責任という言葉で3人の行動を非難する声も多いのですが、わたしはそうした批判に違和感を覚えます。3人それぞれに、目的を持ち、人道支援という志や、ジャーナリストとしての使命感で、決意されイラク入りしたはずです。こうした志を持った3人を無防備だ、無責任だと責めるのでなく、何にイラク人が恐れをなし、なぜこうした事件が起きたのか、その根本をもう一度考えるべきだと思います。イラク人は、目の前でもうこれ以上人が死んでいくのが耐えられず、アメリカへの憎悪と深い絶望感を感じ、またストリートチルドレンたちは、親を殺され、生きる目的・術をなくしているのではないのでしょうか。この根本の解決がなければ、同じ事件はまた繰り返されると思います。

メディア・リテラシーの必要性(コアントロー・兵庫・パートナー有・39歳)

3人が解放された後のインタビューで高遠さんが「(ボランティア活動を)続けます」と答えていた映像が流れました。その部分だけを見れば、「こんなに大騒ぎになったのに、なぜ?」という疑問が湧いてきたのですが、翌日のニュースでは、前日見た高遠さんのインタビュー場面の前後らしい映像が、音声付で流れていました。今回の解放に力を貸してくれた、イスラム聖職者協会のクベイシ師が「イラク人の子どものために、これからも活動を続けてください」と彼女に声を掛けていました。彼女がインタビューに「続けます」と答えたのが、クベイシ師に声を掛けられた後だったとしたら? 恐いのは、切り取られた部分や貼り付けられた部分の組み合わせによって、事実から遠ざかる結果になる場合もあるということです。

また今回、それぞれのメディアは、自分達が主張する思想がらみの報道をかなりしてきたと思います。世論が大きく、右や左に揺れ動きました。わたしたちも、自分が見聞きしているメディアが日ごろどういう論調で記事を書いているのか見極めた上で、冷静に自分の意見を構築していかなくてはいけないと痛感しました。

自ら国連ボランティアを経験して(はせどん・大阪・パートナー無・36歳)

わたし自身約10年前に国連ボランティアとして、まだ危険かもしれないと言われていた国に行きました。内戦後で、まだ地雷が多々残っていると言われており、(万が一の時に備えて)死亡時の高額保険金をかけていきました。それだけに、ボランティア活動に対する今の世論については、思うところが多々あります。なぜ国内でボランティアをしないのか、という意見もわかるのですが、そういう海外で地道に地味な活動をする人たちがいるからこそ、日本はただお金を出すだけでの国ではないんだという他国へのアピールができていることも事実であるということを、認識していただきたいと思います。

たまたま、今回の誘拐事件で、彼らの(無謀といわれている)行動に、とやかく言う理由をつけてしまっていますが、彼らが誘拐されていなければ、海外で命がけで誰かの役に立とうとしてる、日本人がいることを多くの人が認識してなかったのではないでしょうか。彼らの行動が無謀でなかったかと言われれば、無謀であったかもしれないと思います。でも、安全な場所(国)から高見の見物をしているだけの人に、彼らを裁いたりするような権利はないのではないかと、わたしは思います。

昨日までのみなさんの投稿を読んで

海外から見た人質事件

テレビで、高遠さんが家族に支えられるようにして、帰郷している様子が報道されていました。かなり弱っているのに、それでも深々とおじぎをしている姿に胸が痛くなりました。ボランティアを志す人は、感受性豊かな人が多いのです。イラクの孤児たちのために尽くし、「お母さん」とまで慕われていたという高遠さん。わたしたち日本人は、なぜ「よく頑張ったね」と、温かく彼女たちを迎えてあげることができなかったのでしょう。大部分の人は、解放をとても喜んでいたにもかかわらず、です。彼女を傷つけたのは、人質としての体験だけでなく、日本国民の「自己責任バッシング」によるところも大きいかもしれません。

フランス紙のルモンドは、「人道主義に駆り立てられた若者を誇るべきなのに、一方的に無責任さをこきおろしている」と、日本の対応を批判する記事を掲載したそうです。フランス在住のveroniqueさんの話だと、やはり、「自己責任論」はフランスでは起きていないようですね。同じ目にあったカナダの人権活動家の人質の場合は、解放が確認されると、カナダ首相自ら、家族に喜びを伝えて祝福し、カナダ外相は、「彼の勇気を誇りに思う」と正式コメントしたそうです。

どうやら、日本での「人質バッシング」は、海外から見ると、かなり異様なことらしいのです。はせどんさんが「安全な場所(国)から高見の見物をしているだけの人に、彼らを裁いたりするような権利はないのではないか」と言われるのも、ごもっとも。黒糖パンさんが指摘されるように、「危機管理の面においてボランティアをバックアップする」ことも必要でしょうね。

解放を大喜びする一方で、一部に「自己責任論」が出て、「いまイラクに行くと、とんでもない目にあう可能性がある」という教訓を得るのならわかるのです。なぜ、日本では「自己責任」ムード一色になってしまったのでしょう。メディア側が意図的かどうかは別として、Duckさんがいわれるように、わたしたちは、知らぬ間にメディアによって、一定の方向に考えを誘導されてしまっているのかもしれません。

みなさんは、今回のイラク人質報道をどんなふうにご覧になりましたか? もし、人質(あるいはその家族)に反発を感じたとしたら、それは、どんな報道を見たときでしたか? 明日の最終日は、メディアについて考えてみたいと思います。

弘中百合子

弘中百合子

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