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2004/4/19(月) - 2004/4/23(金)
5日め

テーマイラク日本人人質事件に思うこと、ありますか?

今日のポイント

ジャーナリストの「イラクバブル」があるという意見も

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凡例
キャスター
弘中百合子
弘中百合子 『ロゼッタストーン』

たくさんのコメントをいただき、わたし自身もいろいろ考えさせられました。rumikさんが指摘のように、日本では「メディアに出れば出るほど、どんな人もバッシングを受ける」という傾向があります。今回は「あん……

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これまでに届いているメンバーからの投稿

YES

メディアで働く人間としてnew(焼き魚・関東・パートナー有・38歳)

マスメディアで働く人間として、今回の人質バッシング騒動を、いたたまれない思いで見ています。まず同業者として感じたのは、拘束された人々の貧困な語学力です。カタコト程度の英語しか話せない状態で、現地の安全情報などを冷静に判断できたとは思えません。インタビューを聞いていて、とても恥ずかしかった。海外に取材に行くのなら、もう少し勉強していくべきでした。一方、「自己責任」と声高に言って人質になった人々を責めるのも無節操だと思います。彼らの稚拙な部分はあったにせよ、イラク戦争に大した関心も寄せずに平和な暮らしを享受してきた日本人が、彼らを責めることはできないでしょう。

「イラクバブル」new(室見川・福岡・パートナー無・33歳)

解放直後のビデオで郡山さんが「撮るのが仕事なんだよ!」とボヤいていましたが、まったくその通り。だから「完全なる自己責任でどうぞ! 今後はご家族が政府に助けを求めないよう、説得してから行かれたら?」といった気持ちを持ちました。現在、ジャーナリストの間では「イラクバブル」と言われています。この戦争を機に、頭角を現したいジャーナリストが現地入りしている事実は否めません。奉仕の心は善、個人的な野心は非、でも自分の仕事に情熱と誇りを持っていれば是とか。どこで善悪是非のボーダーを引いてよいのかわかりませんが、仕事上の野心の後始末まで政府に面倒見てよ!というのは変でしょう。という、わたしは国内専門ライターですが。

マスメディアの怖さを見たnew(rumik・愛知・パートナー有・34歳)

マスコミがあおったことで、家族に対する批判が高まった思います。実際、あんなに多くの会見を開く必要があったのか? と疑問に思います。メディアに出れば出るほどバッシングを受けるのは、いつでも誰でも同じです。今回は特にマスメディアの怖さを見た感じがします。

偏らない情報を得ることができるのはnew(wakuwa・大阪・パートナー有・45歳)

ジャーナリストであり、ボランティアである彼らが危険を犯して行き、現地の人たちの情報を日本に送ってくるから、わたしたちは公的に流される一方的な情報ではなく、バランスの取れた情報を知ることができるのです。わたしたちにとってその情報は「知る権利」であり、その意味には大きなものがあります。彼らはわたしたち日本人のためにも活動しているのです。報道や誰か有名人の発言でいっきに一方に流れる国民、そしてそれを誘導する一部の政治家たち。世間の雰囲気に染まり、無責任な報道に翻弄され、深い思慮、苦悩なしに自分の意見を簡単に決めてしまう人たち。日本がもし、戦争などの非常事態に陥った時、このように日本人全体がムードに流され、あやふやで、それでいて頑なな「世論」ですべてが突っ走って行きそうで本当に恐い。

取材攻勢には首をかしげたnew(にっぽんのきりん・30代)

彼らの行動がどうだったかはともかく、彼らの家族に対する取材攻勢には首をかしげるばかりでした。家族をあそこまで追いつづける必要があったのでしょうか。感情的に騒ぐばかりで、彼らへの取材から何をわたしたちに伝えようとしたのか、何を考えさせようとしたのか。わたしたちが見たいのは家族が悲しむ姿ではない(見たい人もいるかもしれませんが)。報道機関は自分たちの負っている責務を再考する必要があるのではないでしょうか。

再発防止に努めることが重要new(Eru・関西・パートナー有・42歳)

いろいろなメディアから「人質が解放されて本当によかったですね」「こんな時に被害者の家族の方たちにそんなひどいことを言うなんてどうして他人の気持ちを思いやれないのでしょうか」などなど、被害者たちを弁護する報道が相次ぎました。それでは被害者を非難する人たちは本当に「他人の気持ちを思いやれない」人たちなのでしょうか。そういう報道をしている方たちは他人のことを思いやっているというのでしょうか?

今回のような事件が起こるたびに、問題の本質はどこにあるのか、報道のあり方とは何なのか、を考えさせられます。マスコミに翻弄される視聴者にも問題があるのだと思います。いたずらに騒いだ後にあっけなく風化してしまう事件は山ほどあるからです。事件はイベントではありません。騒いでそれでおしまいではどうしょうもないのです。原因と、再発防止に努めることが重要なのではないでしょうか。

嫌がらせをする人が少なからずいるという事実(しまこ・京都・パートナー有・36歳)

まずは3人が無事解放されてよかったです。この事件は会社でもずい分話題になりましたが、反応はさまざまでした。彼らが間違った行動をしたとは思いません。個人の力は小さいけれど、政府組織がカバーできない面を、個人やNGOがフォローしていくのは、必然性があると思うからです。一番腹立たしかったのは、拉致された家族への嫌がらせに関する報道でした。「死ね」と書かれたファックス、延々と仏具が鳴らされる電話、中傷の手紙。郡山総一郎さんのおばあさまは心労で入院されたと出ていました。そして、そのような嫌がらせをする人が少なからずいるという事実は、わたしにとって事件と同じ衝撃でした。日本人のメンタリティはどうなってしまったのでしょうか。本当に情けなく思いました。

「人道」という概念(うさ・東京・パートナー無・30歳)

この事件が起こってから、わたしは自分の両親にこう伝えました。もし、今回のような状況で自分自身が人質になったら、今回のご家族のような行動は一切とらないでほしいと。3名の方々は、自己責任の下でイラクへ向かわれたはず。国は、入国をしないよう勧告を出していたはずです。そのため、ご家族の対応や発言に対して、非常に違和感を感じました。ただ、あるニュース番組で、「人道という視点からは、この3名を救助する責任が国にはある」という発言を耳にしました。自分の中で「人道」という概念が確立されていないので、この言葉の意味を昇華できていないのですが、この言葉が非常に気になっています。

どれだけの迷惑をかけた理解してもらいたい(メイ・サートン・兵庫・パートナー有・39歳)

まず、無事に開放されたことに安どしています。しかしながら、戦闘地域へ「ボランティア」と称して入国することの無鉄砲さ、浅はかさには驚かされます。また彼らが拘束されたことが日本の政策にも大きく影響を与えかねなかったことを理解されているのでしょうか? この戦争の背景、原因は単純なものではありません。政治、宗教、経済などに各国の思惑が絡み合った複雑なものです。そこへ自分で身を守る術を持たない民間人は、行くべきではありません。外務省、ジャーナリストなどミッションをもって行かれる方は、必要に迫られてのことですし、目的も明確だと思いますが、今回彼らが拘束されたことがどれだけ多くの人に、ついては国にもどれだけの迷惑を掛けたのか、十分に理解していただきたいと思います。

今後はそのパワーを国内の福祉などに注いでほしい(mameminto・兵庫・パートナー無・28歳)

人質が解放されたことは心からよかったと思います。しかし、今回人質となった方と家族に非難があり、わたしにもその感情が芽生えたことは否めません。外務省からイラクより撤退するように勧告が出ていたにもかかわらず、危険地帯に踏み込み、結果的に周囲に多大な迷惑を掛けていました。民間人がイラクのために尽くすこと自体は反対ではありませんが、日本に居てもボランティアならできることはたくさんあるはずです。なぜ今、イラクなのでしょうか? 今回の事件では、こんな時期にイラクへ行かれた彼らに浅はかさを感じました。かたくなな態度を取らず、今後はそのパワーを国内の福祉などに注いでほしいと思います。最後に3人が心身ともに早期回復するよう、お祈りしています。

イラク入国が後を絶たない状況(ちび子・東京・パートナー有・41歳)

ボランティア精神でイラクに行き、人質にとられたことは同情します。しかし、あまりにも状況を無視した軽はずみな行動だったことには変わりありません。彼らを解放するために日本の国が払ったものは単にお金だけではないでしょう。戦場と化している国に思い入れだけで行ってしまうことが美化されていいとは決して思いません。特にボランティアをしようとした2名は、まさに「わたしがいなくては!」という強い思いで行ったのでしょう。しかし、イスラムという文化も思想も違うことをもっと深く考えてほしかったと思います。ヨルダンの日本大使館の方々が止める努力も空しく、まだ物見遊山の日本人がイラク入国が後を絶たない状況は、平和に慣れた日本人を象徴しているのではないでしょうか?

「官尊民卑」の考えが表出したケース(Leiko・アメリカ)

今回の事件に対して起こった批判や非難は、非常に日本的な「国家」と「民」との関係を浮き彫りにしたのではないでしょうか。「国家=民を守るもの」という概念よりも、「国民=国家に奉仕するもの」という概念を強く持つ人が、「自分勝手で国に迷惑をかけるなんてとんでもない」という反応を示すのではないでしょうか。もし人質となったのが民間人ではなく国の命を受けて活動している自衛隊員であったら、今回のような批判は起こらなかったでしょう。しかし、人質になった方たちは物見遊山の観光客ではなく、国ができない仕事や、組織に属する記者ができない仕事を、命をかけてしていました。それが、国の後ろ盾がないから「自分勝手」というのは、日本に「官尊民卑」の考えがいまだ色濃く根付いているということを明らかにしたのでしょう。

ちなみに、人質家族に対する抗議の話題をアメリカ人の友人たちに説明しようとした時、その内容が「迷惑」「反省」など、英語に翻訳できない概念で埋め尽くされていることに気づきました。日本人の価値観を否定するわけではありませんが、今回の事件は、それがゆがんだ形で表出したケースではないでしょうか。

よい議論のきっかけを与えてくれた(たるたん・北海道・パートナー無・29歳)

今回の事件に関しては、賛否両論さまざまな意見が挙がっていますが、どちらの意見もそれぞれ納得のいく部分があり、難しい問題だと感じます。これまで、日本人はあまり議論をしたがらず、大勢についていくばかりと思っていましたが、今回は、家庭や学校、職場でも話題になり、さまざまな意見を述べる人がいて、救出を求めて実際に行動を起こす人や批判の声をあげる人など、多くの国民が何かしら自分の考えをもってそれを声に出したと感じました。その点では、日本人によいきっかけを与えてくれた事件だと思います。

非難の矛先を変えてしまったかのような気が(Mayumix・アメリカ・パートナー有・22歳)

国が人道支援なのか、米軍の後方支援なのかも事実上ははっきりさせてないような状況の中で、人質になられた人たちに対して政府すら厳しい意見をぶつけることで、自分たちへ向けられていた非難の矛先を変えてしまったかのような気がする。退避勧告が出ている中でも地道に人道支援をしようとイラクに入った人質に非がないとは言えないが、全面的に責めることはできないと思う。

政府の姿勢は良いと思った(donkun・埼玉・22歳)

「自衛隊を撤退しない」という政府の姿勢は良かったと思います。テロに簡単に屈しては、今後日本はよりターゲットになりやすいことを露呈してしまうからです。でも最初の慌てようには少しがっかり。日本が平和に慣れきっていることを露呈してしまったみたいですね。そして「自衛隊撤退」の声を上げたことに対しての抗議、わからなくはありませんが、ああでも言わないと犯人グループに届かなかったかもしれません。そう思うと今は責める気になれないです。特に、高遠さんのコメントに対して反響が大きかったですが、後からテレビでその時の様子をノーカットで見て、彼女がなぜあのようなことを言ったのか理解できました。だからといって闇雲に突っ走ってほしくないです。「自己責任」とはなんなのか、今回の事件をもっていろいろと考えさせられました。

禍根を残さないように処理してほしい(はるたいママ)

自己責任ももちろん問われるべきだと思いますが、それにしても家族への嫌がらせの電話やファックスでの抗議、には驚きました。「家族を焼き殺す」と言われた家族の心痛や叫びを、そういう形で非難し、嫌がらせをするような人の人間性を疑います。声を荒げる家族に不快感を覚えたとしても、そのような幼稚な行動をとる人が複数いる、というところに日本の心の教育のなさ、稚拙さを感じます。北海道知事の「自己責任の問題は、事件解決の後。それまでは解放に向けて支援する」という言葉に共感しました。今考えなくてはいけないのは、聖職者協会に対する礼を欠いているのではないか、という批判にどう答えるか、なのではないかと思います。二人がさらに解放されて、今のところすべて解決ですが、またどのような事件に日本人が巻き込まれるかわかりません。そのときに、このことが禍根を残さないように処理してほしいと思います。

人質の方々はスケープゴート?(MANAMI・東京・パートナー有・40歳)

この事件に対し、「自己責任」ということが言われているようですが、とんでもないと思います。理由はどうあれ海外にいる国民が危機に陥った時、この国のトップは、「救出のために全力を傾ける」ということも家族を力づけることもできないという現実をつきつけられ、情けなかったです。自衛隊を派遣した表向きの理由である「復興支援」をよりイラクの人々に歓迎される形で行っていたボランティアの人たちへの嫉妬や、政府が国民に知らせたくないような現状を報道するかもしれないジャーナリストへの嫌悪感があのような形で出たのでしょうか。

政治家たちの、人質になった人たちへの攻撃を見ていると、彼らを自分たちの落ち度を覆い隠すためのスケープゴートにしようとしているように思えます。いざという時に国民を助けようとしない政府を信頼することができません。自衛隊を在外邦人の保護のための派遣できるようにしようという動きも強いですが、この政府が本当に自衛隊の武力を国民を助けるために使おうとするのでしょうか。政府に迎合する国民しか助けないのだとしたら、とても民主主義国家とは言えないと思います。

ボランティアをバックアップすることを考える(黒糖パン・関東・パートナー有・30歳)

人質にされた方々に対し「政情不安のイラクに出向くなんて、身勝手で危機管理がなっていない」など、非難する意見を多く耳にしますが、あの方々のこれまでの取り組みを評価する意見はなかなか耳にすることがありません。しかし、多くのイラクの人々が日本人に対して好意的なのは、自ら危険を冒してもイラクに出向き、ボランティア活動を行うなどする人達がいるおかげではないでしょうか。日本の国際化がますます進む中、国際化において重要なのはさまざまな文化の人々が互いを理解することであり、そのためにNGOの方々が大きな役割を果たしています。その点には一切目を向けず、トラブルが起きたときだけ「いい迷惑」と言わんばかりに自己責任を主張する風潮には、憤りを覚えます。政府は「危険地域には行くな」のことなかれ主義に終わるのではなく、危機管理の面においてボランティアをバックアップすれば、もう少しうまく行くのではないでしょうか。

根本の解決がなければ、事件はまた繰り返される(たまきち・パートナー有・31歳)

自己責任という言葉で3人の行動を非難する声も多いのですが、わたしはそうした批判に違和感を覚えます。3人それぞれに、目的を持ち、人道支援という志や、ジャーナリストとしての使命感で、決意されイラク入りしたはずです。こうした志を持った3人を無防備だ、無責任だと責めるのでなく、何にイラク人が恐れをなし、なぜこうした事件が起きたのか、その根本をもう一度考えるべきだと思います。イラク人は、目の前でもうこれ以上人が死んでいくのが耐えられず、アメリカへの憎悪と深い絶望感を感じ、またストリートチルドレンたちは、親を殺され、生きる目的・術をなくしているのではないのでしょうか。この根本の解決がなければ、同じ事件はまた繰り返されると思います。

昨日までのみなさんの投稿を読んで

違った視点での意見に耳を傾ける

たくさんのコメントをいただき、わたし自身もいろいろ考えさせられました。rumikさんが指摘のように、日本では「メディアに出れば出るほど、どんな人もバッシングを受ける」という傾向があります。今回は「あんな危ないところに、わざわざ行くなんて……」という多くの人の心の中にある思いが、人質解放と同時に「自己責任」論を噴出させたようです。今回の教訓をどのように生かしていけばよいのでしょうか。選択肢はいろいろ考えられます。

  1. ボランティアやジャーナリストは、イラクに出入りしない。情勢が不安定な間は、自衛隊だけにまかせる
  2. 現地情報を生かして、ボランティアやジャーナリストの危機管理体制をつくり、再発防止策をねる
  3. 反発を招いている自衛隊はイラクから撤退し、NGOが中心になって支援活動を行う
  4. 自衛隊もジャーナリストもボランティアも全部イラクから引き上げ、平和になるのを待つ

いま、日本では1の方向に、世論が傾いているように思えます。わたしはジャーナリストという点から、意見を述べたいと思います。

ジャーナリストというのは因果な商売です。「世の中のために」という正義感と同時に、「真実を知りたい」という探究心、「人が見ていないものを見てみたい」という好奇心(野次馬根性)、他社より先にスクープしたいという野心……、いろんなものを抱えています。決して清廉潔白で、高潔な人物がジャーナリストというわけではありません。

それでも、物事がいろんな目で、いろんな立場から報道されるというのは、とても大切なことです。北朝鮮の例を見てもわかるように、権力がある意図をもってマスコミを牛耳ると、大多数の市民は、その情報に踊らされてしまいます。民主主義を自認しているアメリカですら、戦争中には、かなりの報道規制があることが知られています。

しかし、危険地域に足を踏み入れるジャーナリストは、そう多くはありません。わたしもマスコミの端くれですが、とてもいまのイラクに行く勇気はありません。また、大きな会社ほど、社員の安全に気を配らなくてはいけませんから、危険地域に社員を派遣するのに慎重になります。

つまり、危険地域であればあるほど、ある種の野心、好奇心をもった、向こう見ずな人物でないと、現地に入れないのです。たくさんのジャーナリストのなかには、優秀な人物もいるでしょうが、怪しい人物も多いでしょう。その人物が伝える報道が正確かどうかは、きちんと検証しなくてはわかりません。

それでも、「危険だから」「国にとって迷惑だから」と、ジャーナリストの行動を縛ることは、わたしたちが自分自身の目を塞いでしまうことになります。

どの報道も、100%完璧というものはありません。そこには、必ず、記事を書いた記者の視点、その記事を報道するメディアの観点が入ります。わたしたちが事実を自分なりに判断するためには、必ず、複数の視点(多ければ多いほどいい)が必要なのです。

デンマークでは、いま技術者が一人人質になっていますが、人権保護のため本人の名前、家族などは報道には出ていないそうです。

韓国では、日本人人質について、「手錠こそかけられていなかったが、解放された人質は、まるで海外に護送される犯罪者の姿だった。多くの国の民間人がイラクで拉致されたが、日本のように人質が謝った国はない。生還の笑顔までも奪ったのは日本特有の集団主義としか説明しようがない」という報道がされたそうです。

価値観は国によって違いますが、たくさんの情報を得ることで、思い込みにとらわれず、自分自身の考えを深めることができます。誰もが危険な目にあわないようにと、日本人すべてが国のなかに閉じこもってしまうと、精神的鎖国状態に陥ります。一度閉じてしまった扉を開くのは、大変です。

日本全体が一つの方向に向かっていきそうなときほど、わたしたちは心して、たくさんの情報を得るように努めなければなりません。マスコミは話題性を重視します。反響が大きいニュースは、何度も何度も流します。それによって、マスコミが意図していなくても、見ている側は大きな影響を受けてしまうのです。同じテレビ番組、同じ新聞ばかりを見ていたら、知らぬ間に、考えが凝り固まってしまうかもしれません。

一時的な感情に流されないように、なるべく違った視点での意見に耳を傾けるように、わたし自身、自戒しながら、今後の展開を見守っていきたいと思っています。

弘中百合子

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