質の高い議論をする国会

昨日、野党は内閣不信任案を提出しましたが、あっさり否決。結局、盛り上がりを欠いたまま、第159通常国会が閉幕しました。多数決が民主主義の基本ですが、せめて採決までは質の高い議論をしてほしいものです。

明日配信予定の「ヴィーナスはぁと」に、民主党の円より子さんの原稿が届いているのですが、それによると、14日（月）、政府・与党は、金融強化関連2法案を、会期末が近いということで、委員会での採決なしで本会議で採決・成立させたそうです。

円議員は、財政金融委員会の委員長。どうやら会期末が近づいてくると、与党議員が委員長の場合は「強行採決」、野党議員が委員長の場合は、委員会の審議結果を待たずに本会議で採決と、どっちにしろ、多数派の意見が通る仕組みになっているようです。

最近、野党の役割は何なのだろう。参議院の役割は何なのだろう……とよく考えます。まじめに活動している国会議員も多いのですが、どうも、人材が生かされていないように思えてなりません。

みなさんからの投稿を見ても、野党が議論に加わることで、法案がよりよいものになる……という信頼感はほとんど見られません。国会がつまらない→国民の関心が薄れる→国会議員の緊張感も薄れる→国会がますますつまらなくなる。

この悪循環を断ち切るために、わたしたちができることは、「関心を高める」ことです。さしあたっては、今度の選挙で、ちゃんと仕事をしてくれそうな人を選ぶことでしょうか。

国会での「ベスト質問賞」とか、「最優秀立法賞」とか、国会議員の活動を客観的に評価できる場があれば、もう少し盛り上がるかもしれませんね。