
規律を保つ仕組みがない組織は堕落する(A6M2・愛知・パートナー有・48歳)
官でも民でも規律を保つ仕組みがない組織は堕落すると思います。民放では手が出しにくい番組を作っているNHKを支援するために、受信料を払いたいと思います。癒着や不正は民間にもあります。既得権益がある、社内外のモニタリングが機能していないという状況があれば、官でも民でも堕落する、それが組織というものです。
テレビやラジオについて言えば、一部の例外を除いて民間の番組は、あまり良質とは言えない。マスコミが提供する情報は、消費財や生産財と異なり、単に競争があれば良い、民営化すれば良いという性格のものではないと思います。そういう意味で、藤田さんの問いかけには、民営化・市場化万能主義的な印象があり、違和感を覚えます。
受信料支払いは文化の担い手に一助する(ピオーネ・静岡・パートナー有・33歳)
癒着や不正の問題は容認できるものではありません。しかし、いい作品を作るためには、時には実利以上の元手(お金)をかけなくてはならないことがあると思います。
わたしはメーカーの基礎研究所で働いた経験があります。将来のためになるのかならないのか、不明な研究を数多く見ました。でも、本当に「新奇なもの」「価値あるもの」が、その中から生まれてくることも事実でした。
NHKに受信料を払うということは、文化の担い手に一助をする、ということだと思います。30代半ばという年齢は、社会に対して大きな責任を持っています。自分の利益だけではなく、国全体のことを考えて行動したいです。一見、無意味なことにお金をかけられる国は強いです。そこには膨大な潜在能力(エネルギー)があると思います。
必要性の高い番組を作る役割(bori・福岡・パートナー有・30歳)
今回の事件だけでなく、批判したい面がないわけではありません。1つの番組制作にたくさんお金を使えるというご指摘の反面、NHKは再放送がとっても多いです。少しの番組を制作して使い回してケチってる、という印象も受けます。
でも、視聴率などをあまり意識しないでいいNHKだからこそ作れる番組があると思います。だからといって、そういう番組がおもしろくない訳ではなく、必要性を感じたり感動する番組もあるので、NHKはそういう役割を担っているのだなと時々感じます。
我が家は、受信料を支払った上でしっかり批判なり評価なりしていきたいという気持ちです。
決して安くはない受信料(kozu・神奈川・パートナー有・34歳)
NHKの番組をいろいろ見ていますし、いかにも予算がかかっている、それだけに良質なドキュメンタリー番組などもあるので、視聴料を払うことは仕方がないと思っていました。
しかし、先日、銀行口座からの料金の引き落としの葉書が届き、その金額を見て疑問に感じました。決して安いとはいえない額を支払っているのに、それをずさんに使われているのでは、がっかりします。一度、銀行引き落としにしたものを払わないようにすることができるんでしょうか? それができるのなら、再考してみたいのです。

危機感が薄いNHK(てんとんしゃん・長野・パートナー有・37歳)
主人は地方局の下請けカメラマン兼プロデューサーをしています。限られた予算の中でドキュメンタリー番組を作る夫の苦労を見ていると、NHKの受信料には疑問です。地方局は今後の地上波放送の影響や、不況もあり、スポンサー集めに必死です。地方ならではのいい番組もたくさんあります。地方NHKの方にも現場で時折、一緒になりますが、わたしの偏見なのか、他局の人に比べるとサラリーマン的な感じで危機感が薄いような……。受信料はそんな訳で、主婦の小さな抵抗で払っていません。
公正さに欠ける組織(みつけ・東京・パートナー有・31歳)
公共放送の重要性は感じますが、その運営を支えているのは国民なのですから、もっと情報開示をすべきです。何年もの間、使い込みなどが発覚しなかった状況を考えると、財政管理が甘いとしか思えません。徴収されている受信料の使途に不明瞭な点があるうちは、支払う気はありません。
一般の会社だと、社員が不祥事を起こすと、トップが責任をとって退陣し、社会的信用の回復に努めます。数ヶ月の減俸だけで済ませたり、海老沢会長の国会喚問の中継をしないなど、公正さに欠ける政界のような組織にしか思えず、憤りを感じます。
帳簿を明らかに(cheerio・東京・パートナー有・26歳)
不正に使ったお金なのに、バレたら謝罪してお金を払い戻せば処分されないなんて、そんな呆れた話はないと思います。それこそ、悪いことしても誤って済むなら警察はいらないでしょ、という子どもでも思いつくような論理に到達してしまいます。国営放送としても自覚が皆無に等しいように伺えます。国民から受信料を徴収する前に、NHKの帳簿をきっちり調べてもらいたいです。それこそ、NHKは国営なのですから、明細を公表してもよいのではないでしょうか?