北朝鮮が朝鮮半島の非核化をめざす「6者協議を無期限に中断する」と表明しました。また同時に、「自衛のために核兵器を製造した」ことも認めました。そうした行動を取る理由として、アメリカのブッシュ政権が北朝鮮に対する敵視政策を変えないこと、また日本が「解決済み」の拉致問題で横田めぐみさんの遺骨が偽物であるとの証拠を捏造し、経済制裁に踏み切ろうとしていることなどをあげています。北朝鮮が核兵器の製造を公式に認めたのは初めてです。

こうなってくると、日本が取れる政策もまた限られてきます。いま国内では「遺骨問題」を契機に、経済制裁という声が高まっていますが、制裁に踏み切ったときに北朝鮮がどのような反応するのか、そのシミュレーションが十分にできているとは言い難いでしょう。またもし核兵器を保有し、それが「実戦配備」されているということになった場合、日本はどのような対抗策を取ればいいのでしょうか。ここには戦後日本人がほとんど考えてこなかった「安全保障」という問題があります。

核と拉致を軸にした北朝鮮問題、今週は、これについて議論したいと思います。さて本日の問いかけです。皆さんは、北朝鮮に対して経済制裁を一刻も早く実施すべきだと思いますか。