ホーム > サーベイリポートデータベース
2003年にアメリカでBSE(牛海綿状脳症)にかかった牛が発見され、日本はすぐさまアメリカからの牛肉の輸入を禁止しました。日本では、BSEの牛が発見されてから「全頭検査」を実施しており、アメリカにも全頭検査を求めましたが、アメリカ側は科学的にそれは無意味であるとして拒否しました。その後、月齢20カ月以下の牛については検査の対象から外すということで何となく「合意」したのですが、そこから輸入再開になかなか結びつかないことから、アメリカ側がいらいらしています。その表れが、ひとつは連邦議会で牛肉輸入を再開しなければ報復するという動きがでていることです。そして3月9日には、ブッシュ米大統領と小泉首相の電話会談があり、そこでブッシュさんは牛肉を買ってほしいと頼んだといいます。イラクやパレスチナばかりでなく牛肉にも気を配るブッシュさんの幅の広さには驚嘆するばかりですが、実際に牛肉を食べるわれわれ消費者は感心してばかりもいられません。もしアメリカ産の牛肉の輸入が再開されても、全頭検査をしないような肉は「安全ではなさそう」だから絶対に買わないし、牛丼も食べない、というようにお考えでしょうか。