

オリンピック来れるわけないやん(しど・大阪・既婚・34歳)
わたしの最寄り駅は、JR阪和線の各駅停車しか停まらない駅です。目の不自由な人、脚の不自由な人が多く乗降されていますが、駅構内は階段のみです。エスカレーター設置運動をされている方々が、時々駅前でビラを配っておられますが、設置する気配もありません。駅員さんも毎日車椅子を担いで大変だろうに……。大阪の駅は、JR、地下鉄、わたし鉄問わず、人に優しくない施設が多いです。健常者でも狭くて怖いホームも多いし。歩道の段差やガタガタは目を覆うありさまです。交通施設がこんな状態なのに、オリンピックを招致できると思っているとしたら、市のお偉方はなんにもわかっていないとしか思えません。目立つ所をキレイにする前に、することがあるでしょう、と言いたい。
施設も人も優しくなかった(はつね・東京・未婚・29歳)
膝を手術し、数ヶ月間松葉杖で生活をしたことがあります。階段しかない駅や建物、狭い店舗、段差だらけの道路、雨ですべる床、安心して通れる場所なんてないに等しいです。御茶ノ水など、病院が多い地域の駅でもそうでした。どうして車椅子の方が少ないのかがわかりました。逆によかったのは巣鴨。さすがです。でも何よりもつらく思ったのは、人の対応。とくに中年男性。奇異なものを見るような目、シルバーシートの前に行っても『夕刊フジ』を読んで知らん顔。親切にしてくれたのはコギャルも含めて女性ばかりで、日本のサラリーマンはそんなに疲れているのかと悲しくなりました。バリアフリーは施設より、人間の視点の問題ではないでしょうか。わたしも自分に経験がなかったら、きっと関心も持たなかったと思います。出産した友人は、ベビーカーを担ぐので、実感が大きいようですが。弱い者がはねのけられるような社会であることが問題なのです。不自由を感じたことのないエリートがつくった施設なんて使えません。
まだまだだと思います(tisa・埼玉・既婚・39歳)
最寄りの駅では現在、エレベーターを設置する工事をしています。それはありがたいことですが、そもそもうちの地域は道路が非常に狭く、ゆったりとした歩道もなくて健常者だって歩行が怖いぐらいです。2年前に膝の手術をして、退院後もしばらくは満足に歩けませんでした。階段の上り下りの大変だったこと。段差ではなく、緩やかなスロープに足を取られて人混みの中で転んでしまったこと。和式ばかりの公衆トイレで往生したこと。いろいろ思い出します。
中途半端なバリアフリー(空子)
わたしの住んでいる福岡県北九州市は、メインのバスが西日本鉄道、それと北九州市営バスのニ本立て。そのどちらも、車椅子対応のバスにどんどん変更されている。そのおかげで、車椅子でなく中途半端に不自由なわたしたちや、お年寄りに、かなり乗りにくいバスになってきている。理由はわからないが(高速バスに見られるように、乗り心地を重視した作りのため?)バスの床が高くなった分、乗降口がかなり高くなって、足のあまり上がらないわたしなど、かなり乗る時につらい……。また、なぜか車内が段差だらけになっていっている。どの座席も、一段上がらないと座れないし、その段差がまたかなりある。「車椅子対応! 」と声高に言い、まったくその他のことを考えていないとしか思えない。北九州市に言いたい。
全然だめ(ドナルドダック)
父が車椅子です。そのため、歩道は本来は歩行者のためのものなのに、実際は車のためにあるのだ、ということに気がつきました。車庫の前は必ず斜面になっています。大通りには、途中で信号が変っても真ん中で止まることができるよう、ちょっとした「島」になっています。ですが、あの段差が車椅子の人たちにとって、どれだけ危ないか! 以前、段差があるために進めないで困っている人がいました。それに、「健常者・障害者」という言葉がなくなるのが本当のバリアフリーなんでしょうね。
デザインに対する考え方の違い(京)
「バリアフリー」という言葉を聞くたびに、今さらっていう感情がよぎります。遅すぎる。日常の公的な場所で障害を持っている人や、子ども連れの人、ご老人などは、怖い思いをすることも多いと思います。ただ、だからといって、取って付けたように手摺だのステップだのを設けるのが正しいとは思いません。わたしがデザイン関係の仕事をしているため、そのやり方がデザイン的に優れていないと思うからです。しかし、だからといって弱者に冷たいデザインがいいということではありません。世界的に有名な某プロダクトデザイナーは、一級の障害を持ってらっしゃいます。だから、彼の生み出す作品には、すべて基本に「ユニバーサルデザイン」というものがある。かっこよければいいという日本のデザインは、デザイン教育自体が遅れているせいだと思います。もっとこの先生のような教育者が増えれば、デザインというものに対する考え方も変わってくると思う。単に「手摺を付けました」などというのは似非バリアフリーでしかない。デザインの考え方そのものを深く考察し直す必要があるのではないでしょうか?
町全体を見るとゼロに近い(マコチャンママ・神奈川・既婚・37歳)
町全体を見るとほとんどゼロに近いと思います。駅前の歩道のない道路、歩道があっても道路に接しているところは段差がそのままだったりと、健常者のわたしでさえ、非常に危険を感じるところが多すぎます。

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