
恒例の旅行の習慣があったけれど(aufheben)
毎年夏休みに家族で香港に行くのが習慣でした。わたしとしては、封じ込め成功ということで行きたかったのですが、やはり父や母の世代では、世間の目も気になるらしく、あえなくキャンセルとなりました。アジア旅行は基本的に短期で行くので、開いた日程でアメリカやヨーロッパとはいかず、国内旅行への振り替えを考えています。今年の夏はみなさん、国内を見直す機会となるんじゃないでしょうか?
自分が日本での感染源になってしまったら……(トリニティー・未婚・30歳)
昨年の秋台湾を旅行しました。なんだか昔の日本にタイムスリップしたような感じを受けて、お気に入りの場所になりました。今年も休みをとって出かける予定でいましたが、SARS騒ぎでやっぱり控えようと考えを変えました。もし自分が日本での感染源になってしまったら……と考えるとあきらめざるを得ません。残念ですが……。
どんな場合にでも、常に危機感を持っていたい(アタランテ)
やはり、少しでも不安があるので、しばらくは控えたいと思っています。どうしても行かなければならない理由がない限り。ウイルスがどこまで広がっているのか、どこまで消滅しているのか、目に見えないだけに用心深くなります。SARSは天災なのか、人災なのか……。ウイルスが発生したこと自体は、天災かも、と思います。ただ、先日の大阪の騒ぎ……、都ホテルはじめ、例の台湾人医師が立ち寄ったとされるホテルや観光地の被った損害を考えると、それは人災だろう、と思います。何か問題が起こった時、被害を最小限にくい止めるのは、やはり人間の力なのではないでしょうか。個人としては、どんな場合にでも、常に危機感を持ち、とっさの時に冷静な判断ができるよう心掛けています。
信頼度の高い情報が不足していた(Kylin・大阪・既婚・44歳)
今回のSARS流行での問題点は、病気に関しての信頼度の高い情報が不足気味だった点で、それが混乱を招いたのだと思います。たとえば、病気の原因であるウイルスの流行経路、やたらと「死亡者が出た」旨の報道の加熱、「発病したら、とにかく隔離」のお役所的対応、危険度を客観的に判断する基準の曖昧さなどなど。WHOも各国政府からの情報の真偽・精度に振り回された感じですが、世界共通の権威的立場は辛うじて守られている感じはします。でも、人間は理屈だけでは動けないもの。「みんなが行かないから、きっと危ないんだわ」という群集心理が本音かも……。ちなみに、主体性に欠けるわたしもその中の一人です。
自分が感染源になる可能性(南平台・51歳)
事故、天災が起こると海外旅行の値段はグッと安くなります。ニューヨークテロの時もそうで、周囲もわたしも色めき出ったものでした。しかし、今回は自分が罹患する危険のみならず、感染源になる可能性が生じています。実は欧米への旅行を計画していましたが、アジア人旅行者が大手を振って歩くのは当地の人たちを不安にするだろうと思いとどまりました。わたしは自己責任で済むならいざ知らず、他人様をおびやかすような行動は慎みたいと思いますし、無謀な旅行は望んでいません。
安全だという保証責任も明確にしないまま、旅行を勧める企業理念はいかがなものかと思います。企業は自社・自国の利益だけでなく、世界の安全への責任を負うべきものだと考えます。旅行会社の打撃は想像にかたくありませんが、すべての業界で起こりうる悲劇の一つではないでしょうか。自己責任で生き延びてほしいとは思います。
職場からの通達で行けない(木蓮)
SARSが怖くて行けないというよりも、職場からの通達で行けないですね。伝播確認地域へ旅行した場合、10日間出勤停止の通達が出ていて、その10日間は有給または欠勤扱いになるので。もし通達が出ていなくても、そこまでして行かなくてはならないか?という疑問も。旅行に行くなら無条件に楽しみたいというのが本音ですね。
今の情勢ではどこにいっても危険が伴う(こひつじくみごん・神奈川・独身・35歳)
アジアの国そのものでが心配だということではなく、今の情勢はどこの国にいっても危険が伴うことを考えてみました。自分の身を守ることに慣れていない日本人がこれからきな臭いことが起こりそうな地域に行くのは、のんきを通り越して無責任にも取れそうです。自分で海外で何があっても責任が取れるという心積もりがあれば行ってもよいかと思いますが、今のところそれは難しいと感じます。
ある程度のリスク開示を行なうべきでは(A6M2・愛知・既婚・46歳)
SARSに限らず、海外旅行には、治安・衛生等のリスクがつきものです。業務での出張は別として、現状でアジア旅行を決断するのはリスクが大きいと思います。SARSは終息の方向にありますが、秋には再流行を予測する向きもあります。衛生面で信頼できない国や地域もある以上、安心するのは早いと思います。
旅行業界の方々には、一般消費者が安心できる情報もしくは危険性に関するデメリット表示の徹底を望みます。多少難ありでも、旅行に行くのは個人の判断に基づくのですから、旅行業界には適正な判断ができる情報を提供する責務があると思います。消費者が全部自分で情報収集するという考え方もあるでしょうが、情報ソースの信頼度まで判断できないわけですから、自己責任を前提に、業界側である程度のリスク開示を行うべきではないでしょうか。
日本の医療機関の準備態勢が信用できない(シアン)
主人が仕事でよく香港経由で中国へ行きます。多くの他の製造業がそうであるように、台湾資本の中国企業に製造を委託しているので当然台湾人と合流しての仕事も頻繁にあります。
SARSが流行し始めてからの3月以来一度も行っていません。でも、現地の人の話だと去年の11月くらいから間違いなくSARSはあったそうです。SARSは正直言って恐い。わが家には2歳の子どもがいます。もし主人が感染して帰ってきたら、真っ先に犠牲になる可能性が高いのが息子でしょう。
この前も仕事と家族の健康とどっちが大切かで大議論となりました。今はだいぶ終結に向かっていて、日本の商社の方も渡航し始めているということですが、まだ安心して「いってらっしゃい」と言うわけには行きません。だから、旅行なんてとてもじゃないけど行けません。日本の医療機関の準備態勢もまったく信用できないですから。もう少し様子見ですね。
カナダにも行かない(松千代・兵庫・21歳)
アジアだけでなく、カナダも行かないと思います。大学のカナダへの交換留学も、キャンセルが続き、開講されないことになったようです。また、アジア系航空会社での海外渡航も控えるつもりです。乗り継ぎでアジアを経由するのが怖いからです。ただ、今思うのは、アジアに旅行することよりも、冬になり、SARSに感染しても、インフルエンザと見分けがつかない状況になるほうが怖いということです。過剰な反応は避けるべきだと思いますが、やはり命にかかわることなので、慎重になりたいと思います。

出張があるため行きます(mot)
正直なところ行きたくないのですが、7月に香港に出張に行くかもしれません。会社としては渡航禁止は解除されていますが、複雑な心境です。
恐さはありますが(moremore)
夏休みに以前から行きたかった上海に出掛ける予定です。昨日北京でのSARS宣言が解除されましたね。少し安心しました。もちろん、みなさんがおっしゃるように、周りの迷惑になる、という可能性も感じていますが、その分、帰ってきたら検査を受けたりと、自分にできる最大限のことはやるつもりです。そして、旅行業界の方も、頑張って乗り切ってください。情報提供のありかたに苦言を呈す方もいるようですが、これは天災だと思いますので。
インドに旅行する予定(ぐりこ)
もう収束しているようだし、特に気にしていません。まだ原因が特定されていないのは気になるけど、インドに行く予定です。
独立したヴィラに宿泊(ikkyuusan193)
現地の生活やホテルの他のゲストとかかわらない、独立したヴィラに泊まるということで現在検討中