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根本かおるさん
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やっぱり、「others(部外者)」
- 根本
でも、佐々木さんは、交換留学で行かれたりとかしてましたよね。
- 佐々木
でも、私は大学になってから、大学の1年。実施9カ月行っただけですから。でも、持っていったお土産を、そのままゴミ箱に捨てられたりとか、痛い思いはしました(笑)。じゃあ、中学で日本に戻ってきたときには、とても嬉しかったわけですね?
- 根本
いえ、嫌だった。
- 佐々木
今度は、それも嫌だったんですか(笑)?
- 根本
日本に帰ったのは、中1だったんですが、もう既に、すごくドイツ的な、ものの考え方になっていて。物をズバッと言うとか。あるいは学校に革靴と時計をして行ったら、それが原因で、逆にいじめられるわけですよね。やっぱり、「others(部外者)」であること、異質なものであることを受けつけないというのを、すごく感じましたね。
- 佐々木
どこの学校ですか。
- 根本
何と、丸川珠代さんと一緒の中学ですが(笑)、神戸大学教育学部附属住吉中学校っていう。
- 佐々木
私も、附属なのですが、そこは、海外から戻ってきても入れたんですね?
- 根本
私は小学校から行っていたので、籍を何とか残してもらって。それに、帰国子女を受け入れている、当時は先駆的な学校だったこともあり、両方の面で受け入れてくれたんだと思います。それでもやっぱり、「others」を受けつけてくれないっていうのがあったから。
- 佐々木
じゃあ、日本に戻ってきても、外国人の気持ちが分かる、みたいなことですね?
- 根本
分かりましたね。やっぱり「周りに合わせよう」みたいな気持ちから、みんなといるときは一緒にしているんだけど、一人になったときに、急に解放されたような気持ちになるとか。それはいろいろありましたね。
特に難民とか外国人とか、そういったことに関わるような活動はしていなかったんですけれども、それがずっと、やっぱり心のどこかにあったんでしょうね。
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