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根本かおるさん
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いろんな外国人が家に来ましたね
- 佐々木
根本さんは兵庫でお生まれですよね?
- 根本
神戸で。外に開かれた風土のためか、UNHCRの日本人職員で神戸出身の人って、結構いるんですよ。
- 佐々木
神戸で生まれて、神戸大学附属に行かれて、ご両親の仕事でドイツ。ということは、お父様は、商社?
- 根本
はい、父は商社マンでした。
- 佐々木
ご兄弟は?
- 根本
私が長女で、下に弟と妹がいます。
- 佐々木
どんなふうに育ってこられたんでしょう。今の根本さんに繋がるような家庭環境で、何か思い出されることはあります?
- 根本
お客さんで、いろんな外国人が家に来ましたね。欧米の人たちだけではなくて、インド人や中国人、韓国人も来ました。
- 佐々木
それは日本に住んでいるときですか?
- 根本
そうです。インド人のサリーを着たおばさまには、子ども心にびっくりしましたね(笑)。それと、父が、ベトナム戦争中にサイゴンに単身赴任になってしまって、母が、本当に短期間でしたけれども、私たち子どもを祖母に預ける形で行ってしまったりとか(笑)。それで、サイゴンの町を逃げ惑う話とかも聞きました。
それから、父は同じく単身赴任という形で、ソウル駐在をして、当時は韓国語もマスターしていました。父は行った所で必ず言葉を覚えようとする人で、そういったこともいろいろあるのかもしれないですね。
- 佐々木
あるんでしょうね。さまざまな人、多様な社会環境に触れながら育ったということですね。……どんなふうに生きなさいとか、どういう仕事に就きなさいとか、こういうことは守りなさいとか、そういう教えはありましたか?
- 根本
それはあんまり。父は、私に国家公務員か弁護士になってほしい、みたいな部分があったかと思うんですけど、私が全然違う形になってしまって。
- 佐々木
国家公務員よりも、地球公務員みたいな感じだから(笑)、いいと思いますけどね。
- 根本
公のためにはなっているかなと思いますけどね。あと、「人はだますな」ですね。人間関係はついてまわるから、と。人道援助や国連の仕事は非常に狭い世界で、良いも悪いも評判は付いてまわりますから、その教えは結構役立っていますね。
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