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杉山ちなみさん
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伸ばさなくてはいけないのは、股関節の筋肉、前の筋肉ですよ
- 杉山
使いすぎの所を、いかに使わないようにするか。あるいは、たとえばストレッチングがすごくいいっていうけれども、もちろんストレッチングは私も大好きだし、ストレッチングの本を訳したりもしているんですけれども、実際に伸びている筋肉を、もっと伸ばしてどうするのっていう話なんですよ。今の話で言うと、伸ばさなくてはいけないのは、股関節の前の筋肉ですよ。お尻の筋肉は、もう伸びきってる(笑)。
- 佐々木
縮めなきゃいけないのね。
- 杉山
ですよね。考えれば分かる事なんですけど。前かがみの姿勢を取っていて、腰が痛いからって、また前屈するストレッチするじゃないですか。逆ですよね。
- 佐々木
逆なんですね。おかしい。でも、たしかに前かがみで座っているから、前屈運動は楽なんですね。そして、楽だから、そればっかりやっちゃうのね。
- 杉山
気持ちがいいから、「いいや」となるんですけど、前かがみの姿勢をしているという事は、よく考えると、背中が伸びていて、前が縮んでいるんだから、逆にしなきゃいけないんですよ。
で、逆にすると、縮んでいる筋肉を伸ばすから、痛いじゃないですか。だから、嫌だって言って、また伸びてる方を伸ばすんですね。
そういう事を考えていくと、バレーボールで、たとえばレシーブをした時に、背中を丸めた姿勢を取っていて腰痛が出てきた人だとすれば、もうちょっと、逆に、背中に力を入れさせてあげて、レシーブをした方が楽なんじゃないのっていうような話にもつながってくるんです。
- 佐々木
そんな提案をしたりする。それは、ちゃんと一人一人ヒアリングもするし、その人のスポーツでどういう動きをするのか、今のその人がどういう体の状態にあるのかを、見て、一人一人のメニューを作って見ていくという事になるんですね?
- 杉山
それが理想的な形です。
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