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杉山ちなみさん
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アメリカで、もう一つ、NSCAという資格があります
佐々木
アメリカのNATAという資格は先ほど聞いたんですが、他にも何か資格というのがあるんですか。 日本では何かあるんですか?
杉山
アメリカで、もう一つ、NSCA、「National Strength and Conditioning Association」っていうのがあります。「Strength」っていう、ウエート・トレーニングとか、「Conditioning」というのは、たとえば、脂肪を落とすのにどのくらい走ったらいいかとか、栄養管理とかの指導です。
トレーナーの勉強で、もちろん全体を学んで実践しているんですけど、私の中で、ウェイト・トレーニングのやり方が弱かった気がしたんですね。たとえば、スクワットといっても奥が深くて、トレーナーで習うスクワットというのは「こんな形で、こんな風にやればいい」ぐらいなんですけど、いわゆるストレングスコーチという人がやるのは、どのようなメニューで重さを上げるっていう事や、実際にどういうフォームでやると効率的なのか、ということを勉強するんですね。
これは、そんなに難しいテストではなかったんですけれども、実際にストレングスコーチに指導してもらって正しいフォームを習うんです。それが今、すごく役に立っています。
たとえば、スクワット一つがスポーツの動作の中でどう生きてくるか。トレーニングって、結構、“トレーニングのためのトレーニング”になっちゃう事が多くて。トレーニングはスポーツのためなんだよ、とか、トレーニングは体を守るためのものなんだよ、という感覚を選手たちが持ってくれなかったりするんですよね。だから、そこの所を、もうちょっと近いものにしていくっていう意味で……。
佐々木
その資格があるのね。それは両方、アメリカの資格ですか?
杉山
アメリカの資格です。
佐々木
日本の資格は、ないんですか?
杉山
日本は、ここ10年で日本体育協会の方でトレーナーの資格を始めたので、そちらの方の第1期生という事で、日本体育協会公認アスレティック・トレーナーの資格を取って、現在は指導したり、検定審査する方をやっています。
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