ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第109回 杉山ちなみさん

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杉山ちなみさん
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メチャクチャ興奮しましたね
- 佐々木
2004年にオリンピックのチームに入れてもらった時のワクワクって、思い出します?
- 杉山
思い出します。目標が、やっぱり、日の丸をつける事じゃないですか。スポーツをしていたり、スポーツに関係したりしている人にとって、日の丸をつけるっていうのは、大きいんです。メチャクチャ興奮しましたね。自分の中で、「うわー!」っていうのはありました。
- 佐々木
実際に、オリンピックの公式ジャケットを着て、行けるんですものね。どんな事を思い出します? 現場で、どんな選手を担当した、とか。
- 杉山
女子レスリングの選手達と、親しくなれたんですね。女子レスリングは、トレーナーを連れてきていなかったので、私はその中でも、伊調薫と吉田沙保里の二人のケアにあたっていたんです。アイオワ大の時に、レスリングをちょっと見ていたというのもあるし、ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲った富山さんが、ちょうど私がアイオワで勉強をしている時に、コーチング留学で来たんです。そんな事もあって、レスリングと、ちょっとつながりがあって。
で、私がアテネに決まった時に、すごく喜んでくれたのが、その富山さんなんです。今、日本レスリング代表チームで監督をされているんです。それで、「ちなみちゃん、選手達の調子を見てよ」みたいな感じで、選手をトレーナーズ・ルームに連れてきてくれたというのもあったんですけど、そんな形でレスリングの選手達をケアする事ができて、すごくそれが印象に残っています。
でも、アテネの時って、選手達のコンディションがすごくよかったんですね。だから、私達が何をするというより、選手達のコンディションがすごくよかったので、それでメダルがたくさん獲れたというのがあったと思うんですね。本当に奇跡に近いようなメダルラッシュ状態だったので(笑)。
- 佐々木
オリンピックの時って、いろんな試合が一遍に行われているから、トレーナーズ・ルームみたいな所に待機しているんですか。
- 杉山
そうです。私達はずっと選手村の中にいて。テレビでずっと試合を見ていました。トレーナーは3人だったんですけど、多い時は、1日に20人ぐらい見ていました。平均17人ぐらいかな。
- 佐々木
大きな体の人達だし、筋肉もすごいし(笑)。
- 杉山
男子のレスリング選手とか、すごかったですね。
- 佐々木
そこに来ている人達は、試合が終わった後は、体をマッサージして、ほぐしたりするんですか?
- 杉山
ストレッチの指導をしてあげたり、ありとあらゆる事をして。
- 佐々木
選手一人に何分ぐらいかかるんですか?
- 杉山
一応、ケアには40分ぐらいずつという形で。
- 佐々木
一人に? だって、20人もいたら計算が合わないです。
- 杉山
かぶりながら、なんです。ベッドを四つか五つぐらい並べておいて。私は要領が悪いから、あたふたしていたんですけど、他の二人のトレーナーが、すごくパッパッと。
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