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杉山ちなみさん
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体の動かし方って、教えてもらっていないじゃないですか
- 佐々木
お話を聞いていると、プロの選手でもそうなんですから、一般の私達は、本当に、自分の体を全く知らないで動かしているということですね。
- 杉山
ええ。でも、体の動かし方って、教えてもらっていないじゃないですか。皆、ハイハイもそうなんですが、いつのまにか自然に歩いたり、走ったりしていますよね。ですから、いつも思うんですけど、人間の頭の中とか体の中って、皆それぞれ違うブラックボックスを持っていて、1+1の計算が2って出てくるのに、いろんな回路があると思うんですよね。
たとえば腹筋をするのも、「腹筋をする」という指示を入れても、ある人は顎を引いて、手を前にしてとか、そんな事を考えている人もいれば、「腹筋をやって」と言えば、ただ普通にやってできちゃう人とか、いろんな人がいると思うので、そういうのが面白いなって。ブラックボックスの中に自分がどうやって介入していくかっていうのが、すごく面白いんです。
- 佐々木
同じ運動をする時に、より多くの意識を働かせながら運動する事で、成果がまったく違うって事ですね。
- 杉山
同じ運動をしてもらうにも、おじいちゃん、おばあちゃん、子ども、運動選手だと、指示の入り方が違うんですね。説明してすぐできる子どももいれば、「こんな事、できないよ」って言って諦めちゃうおじいちゃんもいます。そういうおじいちゃんに対して、どういう指示をしてあげたら、その動作ができるようになるのかという、言葉のテクニックも、すごく今、大切だなと思ってます。それが楽しいんですよね。
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