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杉山ちなみさん
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人間って、人間のくせに、何で体の事を知らないんだろう?
- 佐々木
では、ニュースで聞く話ですが、中学や高校で、部活動中に、子どもが熱中症で死んでしまったり、運動させすぎて倒れたというのがあるでしょう。顧問の先生たちが、気候の変化や、子どもたちの体調を考えずに、昔流でプログラムを組んでいるのでは、などと心配になるんですが、どうでしょう。
- 杉山
かもしれないですね。技術面を教えるのは、すごくうまいかもしれないんですけれども、やっぱり体について、今まで小中高の先生達、大学の先生も、そうかもしれないんですけど、教えきれていないかな、というのがあると思うんです。
よく言うんですけど、たとえば、車を運転する人とか、自転車競技の選手もそうなんですけど、自転車のメカニックや、車のメカニックはすごく勉強するんだけど、自分の体のメカニックはあんまり勉強しない。
体って、すごく車とか自転車と似ているというか、全く同じで、逆に、人間の体を元に、たぶん車とかを作っていると思うんです。だからやっぱりメカニック的に人間の体を知っているというのは、人間として最低限の知識として、必要なんじゃないかっていう思いがあるんです。
- 佐々木
その通りですね。
- 杉山
私も、それを考え始めたのは、たぶん、トレーナーになってからだと思うんですけど、「人間って、人間のくせに、何で体の事を知らないんだろう?」と、すごく不思議で。
- 佐々木
そうですね。どういうふうにパーツが動いているか分からない、っていう人が、多いかもしれないですよね。
- 杉山
だから、そういうのが勉強されると、面白いと思うんですけれどもね。
20/25
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