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西 樹さん
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情報は口コミをベースに
- 佐々木
「デパチカ」のほうは、どんなお考えで立ち上げられたんですか?
- 西
「デパチカ」はですね、始めたのはたまたまで。何かドメインを取ろうかなというのが始まりで……。「デパチカドットコム」というドメインがたまたま取れたからやったというだけで、何の大望もないんです(笑)。
デパ地下はかなりブームになって、今はちょっと落ち着いてきましたね。だけど結局、ブームの一方で、デパ地下フリークみたいな人が、かなり生まれてきているんですね。うちのサイトの周りにそういう関係の人がいます。去年「テレビチャンピオン」で「デパ地下選手権」があって、そこにうちから何人か出して、その一人が優勝したんですよ。初代デパ地下女王になって、『東京一週間』にも出ていますけどね。これはうれしかったですね(笑)。デパ地下「道」みたいなものがどうもあるんじゃないかなあと最近思っているんです。
- 佐々木
すごいですものね。わたしも西さんに言われてから意識しちゃうんでね、いろんなもの見てても。世の中のデパ地下に対する勢いってすごいものになってきてますよね。
- 西
デパ地下が時代とうまくリンクして、次は中食(なかしょく)ってブームになってきて。デパ地下も昔は贈答のフロアだったのが、今は家へ持って帰るというテークアウトが主流になってきて。
僕らも本当は見落としていたんですけど、デパ地下というのはブランドの集積地。アパレルと変わらないんですよね。
「RF1」というブランドが展開している神戸コロッケやとんかつ。全国のデパ地下と全国の出店メーカーのクロスポイントでしのぎを削ってですね、いつも追い出されたり新しく出店したりという戦争が繰り広げられている。
「デパチカ」をやりながら、僕らが伝えるのは、口コミをベースにしたエンドユーザー向けの情報なんですけど、一方でそういう企業間のサバイバルなところもあって、それを観察できる楽しさがまたある。その中から新しいトレンドが、また見えてきたりするのがおもしろいですよね。
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