ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第11回 西 樹さん

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西 樹さん
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地方発、東京経由、全国
- 佐々木
これから西さんがキャリア的にもね、会社をこういうふうにしていきたいとか、自分の家族含めてこういうふうにライフスタイルもっていきたいとか、プロジェクトとしてこういうプロジェクトを手掛けたいとか、いろんな夢やビジョンや計画があると思うんですけど、どうですか。
- 西
一番弱いところですね(笑)。成り行きで生きている人間なので一番痛いところなんですけど(笑)。会社経営という観点で考えると、存在意義というのを常に意識しておきたいですね。
うちにしかやれないこととか、うちしかやってないことが何なのかっていうことにこだわっていたいと思っています。そのハイブリッドの一つとして「シブ経」とか、「デパチカ」があったりするんです。
「シブ経」も「デパチカ」も、結局情報の流通なんですね。どっちも。情報の流通業的なことに関しては、非常に興味がある。ちょっと実はこの後の予定があるんですけど……。
- 佐々木
どういう予定ですか?
- 西
今度話します(笑)。第3のテーマがあるんですね。僕らの世代以上向けぐらいのおもしろいテーマがあってですね、それも、狭すぎず、広すぎず。広すぎたら結局資本に負けちゃうし、狭すぎるとオタクになっちゃうし、その入りづらくなるから(笑)。
あと、僕が好きなのは、バーチャルの中で完結しないものが好きなんですね。だから「シブ経」も取材しないと作れないコンテンツだし、「デパチカ」も食べないと完結しないし。そういうリアルな生活とリンクしたものをデジタルで伝えていくのが好きなんです。好きなのはリアルな世界なんですね。
だからこういう特化した情報配信に関しては、うちの場合は決してウェブビジネスではなくて、ウェブとリアルを連動させた一つの仕組みづくりです。そういう仕組みを考えながら情報配信業というのを成立させたいなと思いますね。
- 佐々木
PRの仕事と情報配信業とは似ているようで似ていないというか、PR業っていうのはお客さまが頼んできて、情報配信というと、もっと自分たちが主体、主となってということがありますよね。
- 西
いい意味でも悪い意味でも、PRをやってる仕事の中ではうちがリリースを書いて、出しにいくほうなんですね。情報配信業はどちらかというとリリースをもらう立場。見方を変えると全然違うんですけど、逆に、情報に鍛えられるんですよね。プレスリリースに関しては勉強になるものもありますし、だから出す側ともらう側、両方にいることは、マイナスにはならないと思いますね。
- 佐々木
PR会社として、これから将来やれるんだったらやってみたい業界や、こういうもののPRをしてみたいんだというのはあります?
- 西
そうですね、地方の企業の役に立ちたいなとすごく思いますよね。決して世の中東京だけで回っているわけではないですし、地方でいいものを持っている方はいっぱいいらっしゃって、あと足りないのはコミュニケーションだと思うんですね。
そのソリューションとして、僕らが細々と身に着けてることを思う存分使っていただいて、埋もれてしまいそうな商品が、世の中に東京経由でもっと出てもいいんじゃないかと思いますよね。これからますますその、地方ニーズというものに目を向けていきたいなって思っています。
- 佐々木
西さんが東京から外に出ていって営業するというよりも、そういう人たちが今の時点では入ってきてくれているんですね。
- 西
そうですね。「来い」とか「来ないと仕事やらない」ということはないですね。コラボレーションでね、お互い時間の節約をして、いい付加価値をお互い作っていくということに理解をしあえる人たちとじゃないと難しいんですけど。メールでやりとりできるし、今のITの環境というのは、地方との仕事をやるにはすごくいい。環境としては最高ですよね。
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