起業するには十分な覚悟を

佐々木

会社を始められたときは何人だったんですか？

西

一人です。最初は。

佐々木

で、今何人に？

西

今、僕を除いては7人ですね。

佐々木

今20代とか30代の人たちに起業を勧めますか？

西

そうですね、雰囲気で起業するのは、難しいんじゃないかなと思います。ただ、ビジネスマンとしてそれなりに戦略っていうのがあってもいいんじゃないかなと……。こんなことやってみようとかってことがあって、その戦略のもとに独立して、それでうまくいかなかったら、その段階でもう一回考えてみればいいんじゃないかと思います。とりあえず形だけ、という人もまだ僕の知り合いの中にも結構いるんで（笑）。別に独立したからかっこいいわけでもなんでもないですし。

独立する前っていうのは会社はピラミッドだっていう意識があるんですけど、独立すると、これが逆ピラミッドだということにようやく気付くんですね（笑）。一番しんどいのは自分じゃないかっていうことにも。佐々木さんもそうかもしれないですけど。

だけどそういうことを大変だとは思いながらも、それ以上の価値を持っているから逆ピラミッドの状態でも頑張れるわけですよね。そんなふうに、一人の人間として考えると、独立した後の生活というのはかなりショックが大きいんですよね。そこは十分に頭にたたき込んで、覚悟を持ってやらないといけないでしょうね。