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西 樹さん
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自分のカルチャーを持って差別化を
- 佐々木
今の名刺の話にもオーバーラップするんだけど、キャリア・ディベロップメントっていうこととPRを考えると、転職をする時でも、あるいは社内で仕事をする時でも、成果を上げる、実績を残すための自分のPRというのは、すごく重要なことだと思うんです。わたしは、日本人にはそういうことが上手な人があまりいないような気がするんですけどね。
別に転職する時ばかりがPRの場所ではなくて、日々会社の中で仕事をしている時とか、そういう時に自分をどう見せるかという意味でのPR、他の人とのパブリックなリレーションの作り方が下手なような気がするけれど、その辺は仕事していて感じられることってあります?
- 西
そうですね、若い人たちには、キャラクターっていう言葉がキーワードになっていて、その個人のキャラをどこまでブラッシュアップするか、どんなふうに差別化を図るかということに関しては、僕らの世代よりはよく知ってるんじゃないかなと思うんですよね。
「シブヤ経済新聞(以下、シブ経)」をやっていてよく話すんですけど、夕方丸の内に行くと、スーツを着た人がビルからドッと出てくるわけね。僕の知り合いの40代のクリエーターの方が、たまたまあの辺りで仕事をしてて、私服を着て丸の内を歩いてるとものすごい奇異に映るんですって。スーツを着てない男の人がいるっていうことがね。
渋谷だったら、スーツ着てる人のほうが逆に少ないんですよね。だからそのスーツを脱いだときにどんなものを着ているか、身に着けているか、渋谷の街を歩いた時に、どんなことに関心を持つかというのは、個人の中からしか生まれてこないもの。仕事に関係なくそういう自分のカルチャーみたいなものをちゃんと持ってれば、おのずからキャラクターの差別化が図れていくような感じがするんですけどね。
仕事とは関係ないけれども、自分の好きなことを追いかけ続ける力みたいなものがにじみ出てくると、それがまた新しいキャラクターになったりすると思うんです。
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