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西 樹さん
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おもしろいプロジェクト
- 佐々木
今まで西さんが手掛けられたプロジェクトの中で、これ大成功でしょうっていうもの、あるいは、「こういうおもしろい仕掛けをした」「ちょっとこういうのっておもしろいんだよねえ」っていうプロジェクトってありますか?
- 西
世の中の人が知っている仕掛けをガンガンやっているわけではないんですけど、地方の企業とご一緒させていただいているプロジェクトはおもしろいと思いますね。
地方のわりと積極的なメーカーさんは、自社の商品をもう少し世の中に溶け込ませたいと思っている。だけど地元の広告代理店とかデザイン会社に相談をしても、なかなからちが明かないと。
そこで、東京経由で何かできることがないかな、っていう案件をいくつか受けています。その一つにね、宮崎県のビル管理の会社との案件があるんです。その会社がひょんなことから、靴の中の抗菌消臭剤のすごくいいやつを作ったんです。モノがすごくいいんですね、僕らが見る限り。
それをプランニングしていて、その宮崎の会社とやりとりを頻繁にしています。ネーミングとパッケージ。そして、それを渋谷発の商品として2月から3月ごろに仕掛けるっていう準備しています。
僕らができるのはコミュニケーションの仕事ですから、東京で僕らがふだん持っている知恵と、いい素材を持っている会社とタッグを組めるっていうのはね、すごく楽しいですし、うちのスタッフもおもしろがって取り組んでます。
地方の企業ですから予算には限りがあるんですが、原点に戻ると、その限りのある予算だから何もできないんじゃなくて、どういうふうにコミュニケーションを組み立てることができるかということをトライアルするので、知恵がいるんですね。
その知恵が会社の中にあれば、うちの会社も存在する意味、あるいは価値がある。そこに存在する意味をもっていないと、会社として差別化が図れないです。だからそういう知恵を持ち続ける会社にしたいなと思ってるんですけどね。ちなみにですね、名前はですね……、「シューレンジャー」(笑)。
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