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古川享さん
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今あるITってもっと活用できるはずなのに
- 佐々木
なんでメディカル関係を?
- 古川
老人の緊急医療もそうだし、それから母子手帳を持っていない人が、救急車でたらい回しになるっていうのは、やっぱりよくないでしょう。なおかつ、大きな病院、救急病院が満床になっていて、開業医と大きな病院、緊急病院の間のバランスが、やっぱり、うまく回っていないために、お年を召した方が、もしくは母子手帳を持っていない人は、たらい回しになってというのがあるでしょ。あれって何かで解決できますよね。
例えば、携帯電話に2つの番号が持てるようになったと言ってね。お兄ちゃんですよなんてなんてCMやってる間にさ、2つ目の携帯番号は、母子手帳の番号ですと。母子手帳をもらいに行くのじゃなくて、近くのドコモかauに行って、2番目の番号をもらって、その番号を持っていけば、ちゃんと母子検診も受けられて、10回分の検診のチケットも国から提供されていて。
それから、その携帯を持って救急車に乗った瞬間に、どこで診察を受けていますねということが、どこの病院に担ぎ込まれても、ちゃんと分かる状態になっていれば、別のこと、今までと違うケアができるよね。
今の社会の中で要求されている本質的な面に、もう少し豊かな生活を提供できると思うんです。豊かな生活ってやっぱり、安心して死ねることであり、安心して子供を産めることであり。なんかトラブルに直面したときに、それを助けてくれる人が、人として、機関として、組織として、社会としてあるっていうことだから。今あるITってもっと活用できるはずなのに、今の携帯もパソコンってそういうことに全く使われていないじゃない。
- 佐々木
ITを開発している、技術を開発している人たちが生活していなかったらね。
- 古川
そうそう。生活のニオイのしない人がやっていたり。それから、ちょっときつい言い方をすれば、競争に勝って相手を殺す、相手を負かして、自分が金銭的に利益を得ることの利益追求のためにしか使われてこなかったというね。
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