ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第116回 古川享さん

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古川享さん
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いろんな情報が全部頭に
- 佐々木
話はかわりますが、私が出張の行き先などをお伝えすると「そこではこのレストランがお勧めです」「こんなお店があります」ってものすごく詳細な情報を下さるじゃないですか。いつも驚くんですが、あれは、どういう情報を管理されているんですか?
- 古川
ほとんどの都市では、自分の足で現地を歩き回り、おいしいものも、まずいものも、自分の舌で味わって、そこで身につけたものが約半分の経験となります。残りの半分はやはり地元の人に聞くことが一番。地元で有名な場所だけではなく、そこでおいしいものを教わることで新たな人間関係も構築できるしね。
昔よくやっていた隠し技というのが、その現地でまず一番いいレストランに行って、駐車場に車をとめて、その駐車場のお兄ちゃんに、「君がデートで飯を食うなら、どこに行くの?」って聞いて。「ここのレストランもいいよ」って言われてても、「こんな高い場所に自分で行かないだろう?」って20ドルぐらいチップを駐車料代わりに払って、「この辺りで一番おいしいところを教えて。ここから歩いていけるところ」って言って教わる。サンフランシスコの中華街などは、その手が結構有効だった。
- 佐々木
すごい。でもそうやってレストランを知るじゃないですか、行って食べたとして。でも、そういった情報が頭に入っているんですか? それとも何かに記録しておくんですか?
- 古川
レストランの名前とか電話番号ではなく、方角と場所で記憶していることが多いかなぁ、もちろん予約をするためにアメリカで使っている携帯電話には各都市のお気に入りレストランの電話番号が入っているけれど…ロスアンジェルスなどは街中を車で走っていると「あぁ、この先に素敵なレストランがあったなぁ、しばらく行っていないなぁ」、なんて記憶が蘇ってくるのです。ニューヨークを歩いていても、そうね…だいたいどの都市も初めて訪問した時に2時間から3時間ほどジックリ東西南北に車を走らせて土地勘を掴んだり、ダウンタウンを歩き廻って距離感や方角を確かめるってことが多いかなぁ。
- 佐々木
頭に入っているんですか?
- 古川
そうですね。
- 佐々木
いろんな情報が全部頭に入っているんですか?
- 古川
はい。
- 佐々木
そこが全然違うんですね。
- 古川
そんなことはないよ。
- 佐々木
私なんて、何から何まで忘れちゃうんですよね。
- 古川
そういう動物らしいですね。
- 佐々木
駄目ですか? 話になんないと?
- 古川
なんか、いろんな教訓があるじゃないですか。
- 佐々木
どういう教訓が?
- 古川
いやいやいや。いいんです。
- 佐々木
何ですか(笑)?
- 古川
いや、ほら、女性のメモリの構造と男性のメモリの構造って、違いは本質的にはないはずなのに、絶対にあるよね。あのね男性はね、付き合った女性の名前と顔を全員覚えているんですよ。女性はね、付き合った最後の男性しか覚えていないらしいよ。
- 佐々木
そんなことないとおもうけど、つまり記憶なんですね。どういうデータ管理をされているのかなって思っていたのですが。頭ですか。太刀打ちできないですね。
- 古川
そんなことないですよ。
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