ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第116回 古川享さん

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古川享さん
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変なおじさんが監視に来てるのね。
- 佐々木
ブログを拝見すると、定期的にかなりの冊数を購入していらっしゃる。読書量は子どものころから多かったんですか?
- 古川
まあ普通でしたよ。麻布中学/高校にいるとね、周りにいる人間たちの知的レベルって、すごいから、私なんてその連中に比べれば極々普通の人で、本当に付いていくのがやっとかっていう。
それでも小学校の時は変な子だったのかもしれない。僕は小学校のころは、一時期、兵庫県の宝塚に住んでいたことがあったのだけど、3カ月に1度ぐらい、クラスの後ろに変なおじさんが監視に来てるのね。『エジソンの母』じゃないけど、連続ドラマがあったじゃない? あれ見てると、「こういうこと、あるあるある」っていう子供の想像力といたずらの話ばかりで。「俺なんてもうちょっとすごいことしてたぞ」って、メチャクチャなことをしてたんだけど。
- 佐々木
小学校で?
- 古川
そう。教育委員会の人がちょっと異常な子供がいるって観察に来て。
- 佐々木
ちょっと異常って?
- 古川
小学校3年生ぐらいのときは、試験問題が配られるじゃないですか、算数のとか。そうすると、こうやって配られたプリントを裏から見て、答が分かるんだよね。
- 佐々木
テストが配られると、裏を見てると全部分かる。透けてる、ってことですか。
- 古川
そう。こうやって、バァーっと見てると。今日は10秒以内、今日は5秒でいける、7秒でいけるっていう状態でね、めくって答を書いて、終わったら外に出てドッジボール。先に校庭に出て待ってればいいんだって。でね、小学校3年、4年ぐらいが、本当にピークだったな。
- 佐々木
天才的なんですね。
- 古川
そう、でも透視とかではなくて、単に裏書きで映っている文字や数字を読んで先に頭の中で計算しているだけで、決して神がかり的な話ではないのよ。IQが突出しているってことは、天才ということではなくて、その年齢の平均値と比べると少し発達が人より早いマセた子供というだけの話だったんだよね。手先も器用だったから、夏休みの工作なんかで、ケーブルカーが、下から上に上がってきて、途中ですれ違って上まで行くっていうシステムを、レールとかをこうやってカーテンレールを曲げて作って、ね。別の工作展では、塔を建てて、その下にモーターを入れて、ギアを入れて、塔の先にビームがあって飛行機繋がり、プロペラがこう回ってるんだけど、塔の脇に操縦桿を入れて、こうやると、飛行機がグゥーンっていって上がったり下がったりしながら塔の周りを旋回飛行するオモチャとか製作していたね。
- 佐々木
考えちゃう?
- 古川
考えて作っちゃう。
- 佐々木
3年生、4年生から?
- 古川
そう。
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