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古川享さん
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そういう競争に乗ること自体が、もうバカらしくなっちゃってね
- 佐々木
それで後で監視していた人は何だったんですか?
- 古川
だから、この子は一体、何を始めるんだろうって、ずっとモニターしてたんだろうね。
- 佐々木
スーパーキッズだということですね。
- 古川
そうなのかな。でも中学に入ったら、本当にそんなやつらばかりで、さらにスーパーキッズで自分より賢いヤツラが200人以上いたから。
- 佐々木
それはショックだったんですか? なんか「僕すごい!」って思ったのに、なんか、やっぱり僕も普通かもしれないって。
- 古川
そうそう。
- 佐々木
なんか、わかります。私は国立の小中学校だったんです。中学で外部生が入ってきたんですけど、外部の人って、何倍だか何10倍だかって勝ち抜いてきた人たちで。今まで小学校時代は自分より秀でた人って見たことがなかった人たちだから、授業中に自分より先に手を挙げる人がいると泣き始める人とかがいてね。彼らがショックを受けている姿を見て、私、驚いたのを覚えています。
- 古川
そういうところで、お勉強の勝ち負けとか、受験するなら東大の医学部以外は大学じゃないみたいな、そういう風に考え毎日精進しているやつがいたり。そういう受験戦争に乗ること自体が、もうバカらしくなっちゃってね。
「もう駄目だ、ここは」って、「こいつらと競っても、ちょっと違うかもね」って。一生同じ領域で競って、こいつらと勝った負けたってやるのは、ちょっとちょっと辛いぞって話で。
- 佐々木
それは入って、中学に入ってすぐ。
- 古川
入ってすぐに分かった。
- 佐々木
それで、違うゲームをプレイしようと。
- 古川
そうですね。
- 佐々木
それがコンピュータだった?
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