ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第12回 大平 健さん

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大平 健さん
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問題が解けない理由
- 大平
佐々木さんは、お子さんがいらっしゃるからおわかりだと思いますが、小学校の参観日なんかに行くと、生徒が「わかりません」と先生にノートを持って行くんです。そして「じゃあ、もう一度問題を読んでごらんなさい」と言われて、一生懸命読んでいるうちに、「あ、そうか」とわかってくる。勉強というのは、小学校に限りませんが、問題さえしっかり読めれば解ける。
最近になってわかったことですけど、国語って、大学入試でも実はみんな答えが書かれているんですよね、問題の中に。頭をひねらなくても、探せばどこかに答えがあるわけでしょう。要するに、問題が読めないから解けないだけなんです。
- 佐々木
この間、娘とまさにその話をしておりました(笑)。社会人もそうですよね。言われていることを理解できれば、行動できる。
- 大平
そうなんです(笑)。ですから何が問題になっているのかさえわかれば、人生の大抵の問題は解けるわけですよ。精神科医が何をしているかというと、問題の意味を、ちゃんと本人が見つけられるようにお手伝いしている。一緒に探しているんです。こっちが探しているうちに見つかって、そうしたら本人は帰る。これがセッションのスタイルです。
- 佐々木
先生の場合、初対面のセッションで、そこまでいってしまうケースがあるということですね。
- 大平
ほとんどそうですね。だから時間がかかるんです。
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