ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第123回 織作 峰子さん

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織作 峰子さん
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女性は、男性を撮りやすいと思います
- 佐々木
私、確か、イベント会場でお会いしたときには、ゴーンさんの撮影をされているとのことだったと思うんですけど、経営者の方をとることも多いのですか。
- 織作
そうですね。一時、経済誌の仕事もやっていたので、沢山のトップの方々にお会いしました。女性は、男性を撮りやすいと思います。
- 佐々木
ちょっと柔らかい表情になったり?
- 織作
そうですね。気を許すというか、撮りやすいと思います。それと、男に見せない顔、女性にしか見せない顔とか、ありますよね。解きほぐしたときの顔とか。
ポートレートっていうのは、実は、撮影している私自身なんです。だって、相手が私を見ている顔が、その時の私に対する顔なんですから。
- 佐々木
そうですよね、確かに。
- 織作
だから、ポートレートで「優しい表情で捉えるカメラマン」とか、いろいろ言われるのは、私が優しさを与えているとか、感じさせているので、それを見て、相手は優しい表情になってくれるわけです。撮る側が険しいと、撮られる側も作り笑顔になっちゃったりするので、人をうまく乗せる人のほうが、人間を撮るのには向いていると思います。
でも、おしゃべりすればいいってものではなくて、人それぞれなんですよ。入り込まれるのが、嫌な人もいたり、入り込まれることが平気な人もいたり。撮られ慣れている人も、撮られ慣れていない人もいるわけですよね。だから、お会いした瞬間に直感で、この人はどういう性格だというのを見抜けないと、人間専科のカメラマンは、ちょっと苦労すると思います。でも、そういうことが直感で分かる、動物的勘を持っている人の方が有利です。
- 佐々木
それは、持っていらっしゃいますよね?
- 織作
はい。わりと、人と会ったときに、そつなくできるほうかもしれない。
- 佐々木
ミス・ユニバースで鍛えられたでしょう。
- 織作
そうですね。本当にいろんな方々にお会いしましたから、それで訓練されました。
- 佐々木
それでやっぱり、心を許すというか、そういう瞬間がないと。
- 織作
相手も許してこないですしね。
- 佐々木
そう。こちらがまず開いて、男性でも女性にでも「アイラブユー」っていう気持ちでカメラを向けないと、その人はこっちを見ない。
- 織作
でも、時々、「素敵ですね」って言うと、赤面症の方がいらっしゃって、それで赤くなると、なかなか冷めなくて困ることがあるんです。それで撮影時間が。
- 佐々木
例えばどなたが?
10/22
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