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織作 峰子さん
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芸術の根本は、そこにあると思うんです
- 佐々木
アートの作品を作っていくのって、撮るまでの思いやエネルギーって、私、すごくよく分かるように思うんですけど、撮った後、世の中の人に、その作品をこう見てほしいなどという思いがありますか。
- 織作
感じてもらったらいいなって。芸術の根本は、そこにあると思うんです。もちろん、平和のためとか、そういう言い方をする人もいますが、まずは感じてもらいたい。ちょっと一服のお茶のような感じで、見た人がいろんな思いを馳せてくれたら、嬉しいですよね。
作品を見た瞬間に、人それぞれ思いをいろんな方向に馳せるということは、少なくともその一瞬に、その人の心を何かの形で和らげているか、もしくは奮い起こさせているか、何かに気づかせている。
私も、絵を見たり、いろんな方の作品を見ながら、絵は目で見ているのだけれど、頭の中は自分の世界に入っていくんですね。そういうことの繰り返しなんです、アートっていうのは。だから、そうやって、私は楽しんでいるし、皆さんもいろんな作品を見ることによって、自分を回顧する瞬間を得てもらえたら、それでいいかな、と思います。
それが、やがて、たとえば芸術と向き合うことによって、戦争のような醜いことがなくなれば最高だし、また、恵まれない子たちが救われる手立てになればいいだろうし、作品を見たことで、人々の心を落ち着かせることができたら。何か発想を生み出させることができたら。あとは社会的な貢献ですよね。すごく壮大で、できるか分かりませんが、そういうふうにもっていきたいと思っています。
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