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織作 峰子さん
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コツコツ型なんです
- 佐々木
織作さんの人生を振り返ってみると、お友達から推薦されて、ミス・ユニバースというのが、きっと予定外の大きなイベントになったし、人生を、ある意味、選び直すのか、意識して選ぶきっかけになったんじゃないかと思うんですけど、ミス・ユニバースというタイトルをいただいたり、準ミスになった方とかが、歴史を辿れば何十人もいるわけですよね。でも必ずしも全員が、そこから花開いたり、有名に、というか、成功していくわけではないと思うのですが、織作さん自身が、うまく自分が、キャリアを積むというか仕事をきちんと一つずつ積み上げてきた理由はなんですか。
- 織作
元々、コツコツ型なんです。何でも、飽きないで長時間できるタイプなんです。干支は子(ねずみ)なんです。そんなことが関係しているか分かりませんが、スーパーのスタンプを貼って貯めたり、空いている時間に、そういう細々したことをするのがすごく好きで。
- 佐々木
私もしますよ。
- 織作
家のことも好きでしたね。お料理とか、洗濯とかも好きだったし、苦にならなかったの。だから、大きく先を見ないんです。いつも目先だけを見て、それをこなしていくことを、ずっと続けてきていたので。
- 佐々木
じゃあ、別に、それこそ「有名な写真家になろう」っていうんじゃなくて、本当に一つ一つ、「これかな?」と思うと、やってみる。
- 織作
そうなんです。だから、もっと大きなビジョンをもつタイプだと、大物になっていたでしょうけれど。遅咲きって誰かに言われたけど、「いいんじゃない、これからで」と言われて。これから、海外で写真展をやったり、自分が今までやってきたことを発表していこうかな、と思っています。全然、急がないんですよね。
- 佐々木
じゃあ、今日の時点で、これからやっていこうと思っていることというのは?
- 織作
とりあえず、桜は続けます。それと、海外展が、来年、2009年はハンガリーです。また、金沢21世紀美術館でも展覧会をやるのですが、そういう発表の場を、これからは充実させていきたいな、と思います。
ある方に、「もう、ピョンピョンはやめなさい。旅から旅へ、という生活はやめて、じっくりと作品作りのほうに行ったほうがいいよ」と言われて、「そうだな」と思いました。もう、そろそろ腰をすえて、自分の作品としっかり向き合っていかなくては。
仕事って、次から次へと来るじゃないですか。それに応えてこなしていくんじゃなくて、本当に自分がやりたいことだけをやって、作品作りに打ち込んでいったほうがいいよ、と言われて、「すごくいいことを聞いたな」と思ったんです。一昨年ぐらいから、その言葉を意識して、こもるというか、自分の作品に力を入れるように仕向けています。それと、一つは、大学の授業です。
- 佐々木
大阪芸術大学でしたっけ。
- 織作
はい。生徒たち、若者たちのこれからの将来を、誘導し、手助けできたらいいな、と思います。
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