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大平 健さん
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「悩み」と「病気」、治療に大差はない
- 大平
結局、悩みが病気であるかそうでないかっていうのは、ほとんど治療に大きな違いはないんですよね。
お金持ちの子もいれば、貧乏人の子もいるし、頭がいい子もいれば、頭はいいのに学歴がない子や、いろんな人がいるでしょう。その中で、精神科のお薬が効く人もいるという、それだけのことなんです。だから、病気であるかどうかは、そんなに大きなことじゃない。
- 佐々木
つまり、解決されればいい、治ればいい、ということですね。
- 大平
薬だけ出して治ったと思っても、すぐ再発するんですよ。治らないケースもたくさんある。なぜならそれは、症状を聞いて、「うつ病です」と診断を下して、抗うつ剤がよく効きますよ、って処方する方式でやるから。
- 佐々木
根本を本人が理解して解決することが大切なんですね。薬はその補助。
- 大平
いろんな人生の問題がこじれて、病気になっているわけです。その「こじれ」が原因で最終的に3,000万円をなくした人が、眠れなくなった。それから、家族で孤立してた人は、その結果、「盗聴器を仕掛けられている」になったけれども、何かの問題でうつになっているだけですから、問題がきちっと解けて、本人にもそれが見えれば、もう、あとほんのちょっと、というところまでいくわけです。
これをやらないで治療しようとするから、治らないわけですよ。5年も6年も薬を飲み続けて、「おかげで元気になりました」って言っても、これは治ってはいない(笑)。お薬を飲まなくなってからですよね、本当に治ったといえるのは。ですから、うつ病でも、きちっと同じようにやると、薬がなくても治るんですよ。実際には。
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