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松本大さん
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日本人と目標
- 佐々木
次なる目標は? 売り上げとか、数字的には何を目標とされているんですか。
- 松本
数字的には、黒字化が一番大きな目標であって、猶予期間はなくなってくるだろうし。黒字化しなければならない、というのが一番大きくて、でも、その一方で、日本人の悪い癖は、短期的な目標にはものすごく合致するけれど、長期的な目的からはるかに離れた行動をとるっていうことあるでしょう。だから、短期的なものを目標にはしたくない。「日本の」、「日本人の」、というふうに一般化できるものではないし、世の中日本人だけじゃない。でも。そのあたりを割り引いて言わせてもらえればの話ですが。
- 佐々木
日々苦労しますよね(笑)。
- 松本
ひどいでしょう(笑)。官僚とか政治家がその最たるものであるわけですよ。で、それが日本の大きな問題だと思うんですね。だから、長期的な目標を話しちゃうと、もうね、ダメですよ。まわりがそうだから。どんどんドラッグダウンされていっちゃうんで、最初からちゃんと長期的な目標を考えてきた金融機関として、本当に顧客の立場に立って考える。当然のことだけど、そういうことをきっちりやっている金融機関があまりないんで、ちゃんと顧客サイドに立った金融機関を創る。あと、実は最初、資本市場を民主化して日本が民主資本主義国家であるということをわからせる、って思っていたんですけど、最近思うのは、実は日本は社会主義国家ではないか、って(笑)。最近は、民主資本主義国家をこれから創らなきゃ、と思うようになってきたんですけど(笑)。そういうことちゃんと頭に置いてやっていかないといけないんじゃないかな。
6/10
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