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松本大さん
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社会を見る教育
- 佐々木
教育の分野でもお考えをお持ちですよね。学校教育だけで人間が決まるわけじゃないんだから、という一方で、成績の低下も問題視されているし。
- 松本
大きいですよね、教育の問題って。僕は教育の問題はそんなに大きくないと思っていたんです。2年ほど前、あるビジネス誌で「教育なんてどうでもいいじゃん」って、言っていたんだけど、最近ね、ちょっと違うんじゃないかと。わが国を直すのに何が一番必要かと考えると、僕は、メディアと教育じゃないかなと思うんです。もしかして今のメディアを作ったのは教育かもしれないですね。大きな顔をしている人がいますよね。メディアの世界には。なんであんな大きな顔をしてるのかよくわかんないんだけど、あんなのは蹴り出さなきゃいけないんです、本当に(笑)。それをなぜ言えないのかというのはね、教育の問題があると思うんですよ。全体主義みたいのを批判する教育がされてないので、なんとなくやっちゃってるという感じで。教育問題はね、大きいかもしれないですね。単一的なんですよね。“diversity(=多様性)” というものがないでしょ。
- 佐々木
多様性を生み出す方向ですが、まだまだですよね。松本さんは、教育と言っているときに、どのレベルの教育を考えてますか? 大学?
- 松本
いや、小学校の上級生ぐらいから重要なんじゃないですかね。
- 佐々木
いま、3歳と8歳の子どもがいるんですけど、もうね、小学校上級生だと遅いんじゃないかと思うんです。保育園、幼稚園の3歳、5歳ぐらいから、きちんと物を考えたり、人と比べなくていいこととか、自分の周りで起きていることを自分で考えることの大切さとか、いろいろ教えていく必要があると思うんです。今の子どもって情報通ですから、もう小学校高学年になると、厳しいですね。わたしたちが想像している小学生とは違うんです。テレビもあるし、インターネットもある。その上、先生たちの中には、かなり問題を持った先生も多い。やっぱりピュアな子どもたちに社会を教えるという意味では、4歳から10 歳という時期は、けっこう決め手ではないですか?
8/10
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