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米倉 誠一郎さん
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自分で自分の師となること
- 米倉
それはいいですよね、すごくいい。楽天の三木谷君がアメリカに行ったときに、自分の事業を興すっていうのは、プロ野球選手とか、歌舞伎役者になるぐらい自分とは無関係で、考えられないことで、大学を出たら会社で一生懸命出世すると思ってた。
でもアメリカの大学に行くと、卒業後、一番の王道は自分で会社をつくること。できないやつはしょうがないから人の下で働く。順序が逆になった。
この種のことを教えるってほんと大事ですよ。自分で自分の師(マスター)となることが一番楽しいと。その次に自分と同じ夢を持ってる人を助けるのが楽しいとか。それが順序なんですよ。どこかから忘れちゃったんですよね。
- 佐々木
自分で自分のボスになる。わたしは、それが好きですね。
- 米倉
考えることは楽しいし、自分をコントロールすることは楽しい。それが本来生きることだと、きちんと思い出さないといけないと思いますよね。それには責任もあるし、もちろん権利もあるし、努力も必要です。
つらいでしょうね、きっと。自分で自分をコントロールするのってつらいじゃないですか。だからやさしいほうにいくんですけど、そこに選択がある。
エンゲルスがマルクスに向かって僕は第二バイオリンでいいんだと。自分のプロフェッショナリズムで考えると、それでいい。日本では、そういう意味でも、プロがいなくなったんじゃないかな。
多分世界中でサラリーマン、っていう言葉を使うのは日本人だけでしょう。だって、おかしいですよ。僕だってサラリーをもらってる。日本では、ビジネスマンだけを指して、サラリーマンって言っているでしょ。おかしいよね。
- 佐々木
自分の仕事が何なのか。プロフェッショナルな部分が何なのかが不明確だと、成果給などの導入にも反発が出るわけですよね。
- 米倉
成果給なんて当たり前なのにね。いろんなイノベーションをやって、日本は日本なりの仕組みをつくっていけばいいと思うんですよ。
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