ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第35回 ダーシー・アンダーソンさん

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ビジネストレーナー/株式会社ユニカルインターナショナル バイスプレジデント
ダーシー・アンダーソンさん
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わたしにかけられた望み。そしてヘッドハンティングへ
- 佐々木
それからコカ・コーラに移ったのですか?
- ダーシー
旅行もしていろいろ楽しんだので、そろそろ現実世界に戻ることにしたのですが、まずは「コーポレート・アメリカ」、つまりアメリカの企業社会とでもいうものを見たいと思い、プロクター&ギャンブル(P&G)に入りました。
「あなたのような人を採るのは初めてだ。わたしたちはいつも新卒者を採るのだが、自分の楽しみを持ち、何かを達成してきているあなたは毛色が違う」と言われましたが、採用してくれました。同社では1年働きました。P&Gというのは、他社からよく引き抜きをされる会社なんですが、実際にわたしもコカ・コーラからアプローチされたわけです。
- 佐々木
あなたはなぜほかの人と違っていたのでしょう? そもそもP&Gは、なぜあなたを欲しかったのでしょう?
- ダーシー
彼らが求めていた条件にわたしがフィットしたのだと思いますね。就職活動するとき、アメリカでは通常、誰もが7社くらいの面接や心理テスト、そのほかを受けるものなのですが、わたし自身も7社の面接を受けました。
81年当時、P&Gはもっと女性を雇用しようとしていました。最初のトレーニング・セッションの参加者は、男性は46人、女性はわたし一人でしたから、わたしに望みをかけたというわけです。
- 佐々木
そしてコカ・コーラ社のヘッドハンターたちも、あなたを見いだしたわけですが、P&Gでは何か特別な仕事をしていたのですか?
- ダーシー
P&Gに採用されたというだけで、ある意味、十分な人物証明になるんです。1〜2年、P&Gにいて、そこでさらにトレーニングを受けているということは、すでにその人物は確かだと証明されているのです。P&Gの採用基準に合格して、シビアな社内環境を生き抜いている人物は、他社出身の人よりリスクが少ないというわけです。
- 佐々木
そしてコカ・コーラに移って、そこではどんなお仕事を?
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