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ビジネストレーナー/株式会社ユニカルインターナショナル バイスプレジデント
ダーシー・アンダーソンさん
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男女平等であるためにコカ・コーラ社がしてくれたこと
- ダーシー
男女平等、会社はそうあるためにベストを尽くそうとしていました。実はわたしにセクハラをするマネジャーがいて、初めは会社側に言うのをためらっていたんです。このシチュエーションでは、わたしのほうがキャリアの上で敗者になると思ったからです。
でも、会社はわたしのための弁護士とマネジャーのための弁護士を一人ずつ雇ってくれて、あらゆる面で公平であろうとしてくれました。結果的にはわたしが勝って、そのマネジャーはクビになり、わたしは会社に残ることができました。会社のおかげで、彼がわたしに嫌がらせをしていたと証明できたのです。
- 佐々木
会社が双方のために弁護士を雇うなんて驚きです。それはコカ・コーラ社だったから特別だったんでしょうか? あるいはアメリカという国、あるいは時代ゆえだったんでしょうか?
- ダーシー
会社がそうしたのは、わたしが彼らを訴えることもできたからだと思います。わたしはコカ・コーラ社をセクハラで訴えた第一号として、新聞の見出しを飾るかもしれなかったので、彼らはそれを見過すことができなかったのでしょう。
実際、「わたしたちを告訴したいですか?」と聞かれました。「いいえ、あなた方はとてもフェアでした」とわたしは言いました。わたしがしてほしかったのは、出張記録や通話記録をチェックし、マネジャーがわたしを困らせていたことを証明してくれることで、会社はそのとおりにしてくれました。彼らは非常にフェアでした。それについては疑いようもありません。
- 佐々木
今では、コカ・コーラに限らず多くの企業が同様の多くの問題を抱えていますが、一人ひとりに弁護士を雇うことはできないかもしれないですね、たぶん(笑)。
でも、この話で感じるのは、あなた自身が非常に公平な人物だということです。たとえば、ちゃんと扱ってもらった人が、「告訴しませんよ」と言っておきながら、お金のために結局は告訴して、会社に害を与えることもあり得ますよね。わたしがあなたを好きな理由はたくさんありますけど、その一つが、あなたがいつも正直で公平だということです。そういう性質はあなたの育ち、つまりご両親の教えによるものでしょうか?
- ダーシー
たぶん、そうだと思います。誰かがあなたに品位と尊敬をもって接するなら、あなたもそうしなさい、そうすれば何も大きな問題にぶつかることはない、といつも言われていましたから。
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