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ビジネストレーナー/株式会社ユニカルインターナショナル バイスプレジデント
ダーシー・アンダーソンさん
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1年で35カ国訪問、そして日本へ
- 佐々木
そして、コカ・コーラ社を辞めて、日本に来たわけですね。
- ダーシー
ある日、コカ・コーラ社の自分の席に座っているときに決めたんです。大企業で懸命に働いていると、誰でも正当に評価されていないような気がしてくるものです。それで、この仕事はほかの誰でもできる、わたしはもっといい仕事をしなければ、と思ったわけです。
ちょうど景気が後退し始め、「女性のみなさん、職を失わないよう気を付けましょう」と言われていたときにわたしは仕事を辞め、世界旅行をしようと考えていたんです。
- 佐々木
あなたは旅行がお好きですよね。
- ダーシー
ええ、わたしはいつも旅行をしているし、旅行が好きです。世界中を一人でバックパックを背負って回るのが夢でした。1年か2年、放浪して過ごすのは、今しかできない。わたしには今、夫も子どももいない。自由があり、お金があり、時間がある。こんなときは二度と来ない。そう思って会社を辞めたのです。
誰もが、わたしは頭がヘンだと考えました。もう仕事はないよとか、自殺行為だとか言われました。でもわたしは、会社に就職できないなら自分で会社を起こせばいい、案ずることはないと思っていました。また、旅で学ぶことは多く、それはわたしの将来の雇い主にとっても価値になるはずだと考えました。旅で出会う文化から得られる価値を認めないような人のところでは、どうせ働きたくないですしね。だからまったく心配していませんでした。
アメリカを発ったのは1986年でした。日本に来たのが1988年。1年かけて、だいたい35カ国を回りました。そして日本であなたに会ったというわけです。
- 佐々木
『ジャパンタイムズ』の求人広告か何かがきっかけで出会ったんでしたっけ?
- ダーシー
そうかもしれません。あなたはわたしが最初に日本で出会った人のうちの一人です。
- 佐々木
出会ったの1989年ですか、それからもう15年ですね。
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