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ビジネストレーナー/株式会社ユニカルインターナショナル バイスプレジデント
ダーシー・アンダーソンさん
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問題は格闘してでも解決
- 佐々木
日本では、自営というだけでなく、ご自分の会社も始めましたよね。
- ダーシー
ええ、第二子の妊娠が判明した週に、通信系ビジネスの企業を起こしました。自分の会社と子どもが同じ年になると考えたんです。目標は、子どもが生まれる前に売り上げ100万ドルを達成することでした。それには達しませんでしたが、実際、かなり近い数字でしたよ。
わたしの会社は非常に早い時期にインターネットに参入しました。電話の代替テクノロジーである「ボイス・オーバー・IP」(IP電話)に関しては、KDDとは派手に戦いましたね。わたしたちは先頭を切って通信キャリアライセンスを取った企業の一つで、当時のKDDはそれを阻止しようと躍起になったのです。楽しい体験でした。
- 佐々木
多くを学んだわけですね。日本での起業は大変でしたか?
- ダーシー
いいえ、特に。人生、座って考えていたら悪いことばかりいくつも思い浮かんで、何もできないと思います。問題があれば自分から飛び込んでいって、格闘して解決するほうがいいのです。
- 佐々木
わたしは、あなたが日本を発つ直前にとても残念そうにしていたのを覚えています。たしか月曜日に「いま話してもいいかしら。わたしは日本を離れるの」と電話してきて、本当に2日後には日本を出ていましたね。
- ダーシー
あれはショックでした。13年間日本に住んで、ほかへ行く気などまったくなかったのですから。
- 佐々木
もしわたしに同じことが起きたら、そんなに早く決断できただろうかと思いますね。当時あなたのご主人は会社を経営し、すべてのビジネスは日本で行っていた。あなたも会社を起こし、役員を務めていた。そして金曜日に息子さんのことがわかって、たしかあなたの話では、金曜、土曜を泣いて過ごし、日曜に日本を離れることを決めた。それで、月曜にわたしに電話をかけてきて、水曜には日本を発っていた。あなたとご主人がそんなに早い決断を下したのには驚きです。
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