ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第39回 戸田江里子さん

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戸田江里子さん
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研究者にはならない。現場の小さい声に耳を傾けよ!
- 佐々木
経営に関して、MBAも勉強されていて、しっかり基礎ができていらっしゃる。わたしなんかはMBAを持っていませんから、いつもあこがれますが。そういう基礎知識があった上で、今、経営者としての力をつけていくために、どんな勉強をされています?
- 戸田
自分が尊敬できると思う方のお話をいろいろ聞きに行ったり、お目にかかったりするようにしています。だから「国際女性ビジネス会議」はすごくいい機会だと思うんです。
いつも自分で気をつけなくてはいけないと思うのは、現場に行くこと。修士論文を一生懸命書いていたんですが、それって書き物でしかないと思うんですね。
よく思うのは、研究者と経営者とは別なので、研究者にはならないでおこう。やっぱり現場の意見や、スタッフのどんな細かい悩みにも耳を傾けて聞く。くだらないと思うこともありますけどね、実際は。でもそういう小さなことに耳を傾けて聞くことを心がけています。
- 佐々木
でも、主婦の方たちに活躍してもらう場を作る中、働きたいという女性はいっぱいいると思うけど、甘いなって思うことにもたくさん遭遇するんじゃないかな、と想像するんだけど。
- 戸田
そうなんですね。皆さんすごいスキルを持っていらっしゃいますし、コンピュータのインストラクターとして、すごく優れているんですよ。ただ、やっぱり自分の家庭の中にしかいなかったので、外の社会がどう回っているのかとか、会社の組織がどう動いているのかっていうのを知らない。知らないがために、損したり失敗してしまったりする部分が多いのかな?って思います。
- 佐々木
そういう方たちの訓練はしています?
- 戸田
やっぱり外に出てもらう。たとえば登録していただいてる方向けに、月に1回勉強会をしているんですけど、そこに企業の方に来ていただいて、自分の会社のPRをしていただく機会を作るようにしています。できるだけ、PTAや子どもの仲間とか、家庭以外の人と話をする機会を増やすように、と。
- 佐々木
登録している方のモチベーションというのは、もちろん主婦で家にいる人よりも、仕事をしたいという気持ちが強いと思うんです。でも、ハッピーコムに登録をしても、「好きな時間で2〜3時間教えて」ということだと、ビジネスマインドはそう簡単には育ちにくい、ということでご苦労があるのでは?
- 戸田
確かに。でも、できる方というのは、ハッピーコムの仕事もするし、地域でITインストラクターの声がどんどんかかったりする。みんな独立事業主のような形で、フリーのインストラクターとして活躍していて、クライアントのうちの一つがハッピーコムという方もたくさんいらっしゃいます。
- 佐々木
本当に、多くの方に活躍の機会を提供している、ということなんですね。
10/15
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