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戸田江里子さん
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IT。だからこそアナログで
- 佐々木
ハッピーコムの事業について、教えてくださいますか。主婦の方々が登録されていて、各地でパソコン教室を支援している、というところまで知っているのですが。
- 戸田
基本はそうです。起業したのが、ITバブルがちょっと、ひと段落した時だったので、逆にすごくアナログな方法で、と考えたんです。講習会を開くとか、個人で教えるって、結構アナログじゃないですか。登録してもらっている「ナビゲーター」と呼ばれる主婦の方たちが、地域の草の根的にインストラクターをやったりします。パソコン好きの女性を集め、講習教材にスポンサーのソフトとか、パソコン、プリンターを使って講習する。実際に使ってもらい、良さをわかってもらってご購入いただく。
でも、講習会に行ったら何か買わされた、ということがないようにしています。買いたい方が買えるというだけです。ですからビジネスとしては、現場のナビゲーターが、ユーザビリティを必ずリサーチしているんですよ。それをクライアントに報告するのです。
- 佐々木
おもしろい。そうすると、収入源は、ソフトを持っている企業?
- 戸田
ソフトウエアだけでなく、ハードもあります。
- 佐々木
つまり、パソコン回りの企業がハッピーコムに依頼すると、全国各地でそれを実際に使って講習会を開いてくださって、そこでユーザビリティテストができる。なおかつ触ってみて、欲しいってことになった方がいれば、その場で直接販売もできる、ということなんですね。
- 戸田
あとお客さまが講習会に来てくださるのを待っているだけじゃなくて、ナビゲーターたちは、人が集まるところに出かけて行く。たとえば幼稚園の父兄会のバザーに講習に行ったり、地域のお祭りなどでデジカメで写真を撮ってあげたり。アイロンプリントのTシャツを作ったりとか。そういったイベント性のあることをしています。
- 佐々木
今、ナビゲーターに登録している方は何人くらい?
- 戸田
主婦とか、シニアの方など全国に300人くらい。
- 佐々木
ナビゲーターの方というのは、どういう志や理由で参加されているんですか?
- 戸田
もともとパソコンが好きなことと、地域で子育てNPOのお世話役をしていて、パソコンが使えたら便利ということからですね。30代の元会社員の方が多いので、会社でワープロなどの経験はあるし、インターネットは、皆さんおうちで活用していらっしゃいます。
ですから、それプラスアルファ、いろいろなソフトを使ったり、新しいデジカメ、プリンターに興味があるというデジタル製品好きの人たちが結構、集まっています。メーカーからの新製品の貸与もあるので、新しい製品を使うことができることにメリットを感じて入ってくる人も多いですね。
そういえば、ナビゲーターでイー・ウーマンのリーダーズやメンバーになってる人も、実はたくさんいるってことがわかったんですよ。わたし、サーベイキャスターをさせていただいてるじゃないですか。それで、こんなこと書いていましたね、なんて結構、言われるんですよ。
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