ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第43回 菅原真樹さん

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フリーダイビングトレーナー・アプネアフォトグラファー
菅原真樹さん
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ガイドとは、体験へ誘導していくこと
- 佐々木
ダイビングと聞くと、スクーバダイビングを想像していたのですが、菅原さんは全くボンベを使わないフリーダイビング(素潜り)ですが、初めから、タンクを背負わなかったんですか? 初めて潜ったのはいつ?
- 菅原
小学校5年生のときに釣りが好きで、どうしても水中をのぞきたくなったんですね。なんで魚がこうやって釣れるのか、とか知りたくて。それで、ある日、サバの大群が光に当たってキラキラして、異様に私を誘ったわけですね(笑)。
で、おもちゃのマスクをつけて、友達に竿を持たせて潜ったのが最初です。どうやって魚がエサを食べるか、とか見たくてとてもワクワクして潜った事、今でもその感動、鮮明に覚えています。
- 佐々木
え? 釣竿のすぐ近くで、針に引っかかる魚を見るために潜ったのが始まり?
- 菅原
そうですね(笑)。
- 佐々木
面白い。それでコナに行かれたときも、始めからフリーダイビング?
- 菅原
はい。大学を卒業してスポーツクラブでスクーバダイビングの仕事をしていたときにも、深いプールの水中で座禅を組んでフリーダイビングのトレーニングをしたりとか……。
- 佐々木
さらりとおっしゃること、一つ一つが私は疑問なんですが(笑)。プールに潜って座禅って何ですか? プールの底に座るんですか? 精神修行?
- 菅原
まあ、精神的な、それも幼い頃から始めた武道とかそういったいろいろなものが絡まって、始めたと思うんです。
- 佐々木
哲学とか心理学を勉強されたとか?
- 菅原
いえ、全然、そういうことを学んだことがないですけれどね。
- 佐々木
菅原さんにとって、海って何ですか?
- 菅原
自分の還る場所だとも思いますし、学ぶ、学校でもあるわけですね。出来るだけ丁寧にガイドをして、その分いろいろなものを学ばせてもらう場所です。
- 佐々木
菅原さんがおっしゃるガイドっていうのは、海の中にご自分が入るだけでなく、誰かを連れて入る。熱帯魚や海ガメを見るための案内だけじゃなくて、何かを体験することを誘導していく方なんですね。
- 菅原
そうです。
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