ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第46回 原田永幸さん

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原田永幸さん
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発見させる教育をしてくれた小学校の先生
- 原田
小学校の時からそうでした。
- 佐々木
勉強が好きな小学生!
- 原田
小学校の時、すごく勉強していました。本を読んだり、新しい発見を捜したりと。
- 佐々木
どんな発見が?
- 原田
たとえば、「円の面積を求めてこい」と言われたことがありました。先生は公式を教えてくれない。なので自分で考えました。自分で段ボールを切りながら、「こうやって、こうやったら、オー、オー、こうやれば円の面積出るじゃない」と発見したりしました。
- 佐々木
それはすごいですね!
- 原田
昔の学校の先生は、教育の仕方がうまかったのではないでしょうか? 黒板にパッと丸を書いて、「みんな、この面積どうやって求められるかな。みんな考えてきなさい」と宿題を出すわけです。私は帰りに文房具屋さんへ寄って、大きいボール紙を買って、円を書いてジーっと眺めたんです。円の中心を通る半径と直径を放射線状に書いて、ハサミで切って、右半分、左半分を広げて、のこぎり状に合わせたら長方形になったのです。
- 佐々木
すごすぎる(笑)。それ、円の面積だから4、5年生ですかね。
- 原田
何年生だったか忘れました。またある時は、上皿天秤を先生が持ってくるわけです。10gと10gを乗せたら、釣り合います。10gと20gを置いたら、釣り合いません。でも、支点を変えたら釣り合います。「さあ、みなさん、どんな規則が成り立つでしょう」、そう先生が言うんです(笑)。一晩中ずーっと考えて、重さ×長さが同じだと発見しました。先生は、発見させる教育をしてたんですよね。
- 佐々木
この前、アラン・ケイさんとこのWin-Win対談をさせてもらったんですけど。アラン・ケイさんも、どういう小学校時代だったかなんていう話をした時に、4年生の時にテーブルの上にガラクタをいっぱい置いてる担任がいて、そこでいろいろ発見して伸ばしてもらったと小学校時代のことを話してくださいました。いい先生との出会いだった、って。いま伺ってると、原田さんも、考えさせる教育をしてもらった小学校時代があるんですね。
- 原田
そのとおりです。
12/20
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